アイシング

アイシング


 スポーツの現場では、アイシングは、スポーツ外傷に対する応急処置や投球の後などに用いられています。では、なぜ冷やしたらよいのでしょうか。
 アイシングは、血管を収縮させ腫れを抑えるとともに、寒冷による麻痺作用から痛みを軽減させてくれます。また細胞の代謝を抑制し、細胞を一時冬眠状態のようにすることで損傷部の拡大を防いでくれるのです。
したがってアイシングは、痛みや腫れを抑え、また炎症の拡大を防止することで治癒を早めることになります。

 捻挫や打撲など急性外傷の場合を例にとると、アイシングを一刻も早く実施することが基本ですが、遅くとも30分以内が効果的であると考えられています。方法はビニール袋に氷をいれ、ビニール袋の空気を抜き取り患部にフィットさせるようにします。アイスパックでもよいのですがアイスパックは0℃以下に冷やされていることがありますから凍傷を防ぐ目的で患部との間に薄いタオルなどを挟むことをお勧めします。
次にどれくらいの時間冷やすのかということですが、アイシングを行うと感覚的に次第に⇒痛い⇒暖かい⇒ピリピリする⇒感覚がなくなるという過程をたどります。この感覚がなくなった時点で氷袋を患部からはずし、いったんアイシングを終了します。時間的には20分以内です。
その後約40分で感覚が回復し痛みが戻ってきますから、これを60分周期で繰り返して48時間程度続けて行います。凍傷を生じないように注意が必要です。睡眠中は凍傷を避けるために湿布などに変えておいたほうがよいでしょう。
    ⇒応急処置の基本は“RICE”(12ページ)

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