◆整形外科のお話

整形外科医ってなんだろ?
 簡単にいうなら、整形外科医というのは運動器の病気やけがを治療し健康を守る専門家です。運動器とは、骨・関節・靱帯(じんたい)、筋肉、脊椎脊髄(せきついせきずい)、手足の神経・血管などの総称。医師は常に最新の医学情報を取り入れ、質の高い医療をみなさまに提供するよう努めています。むろん、当院の院長である佐々木信之も例外ではありません。仙台で医院を開業しながら、各地の学会・講演などに精力的に参加しているのもそのためです。
 手・足や背骨など、身体のどこかに痛みや痺れがある場合、けがをした時などはなるべく早く、最寄りの整形外科医に診てもらうのがいいでしょう。あらゆる運動器とは生涯のつきあいです。人はみな立つ、座る、かがむ、歩くといった日常生活と無縁ではいられません。そして、そうした運動器の動作に「おや?」と感じるようなことがあった時、それが整形外科医の出番というわけです。

整形外科専門医ってなんだろ?
 6年間大学医学部(医科大学)で解剖学や病理学などの基礎医学と、内科学や外科学などの臨床医学等、医学全般の教育を受けて卒業。その後、医師国家試験に合格、医師になってから日本整形外科学会に入会してさらに6年間の研修を受け、専門医試験に合格している医師のことを整形外科専門医と認定しています。写真のプレートは、佐々木整形外科麻酔科クリニック内に掲示してあるもので、当院院長が整形外科専門医であることを認定するものとして学会より配布されたものです。
 整形外科専門医になるための6年間の研修ガイドラインは、厚生労働省の定めた卒後研修目標に沿い、日本整形外科学会が作成。そこには医師・患者の信頼関係、患者の権利と医師の義務、チーム医療連携、医の倫理など、世の中から「期待される医師」として必要な事項が明記されています。研修後の試験では、知識と判断力を筆記試験で審査、専門医として患者に適切に対応できるかを面接で試験します。
 また、整形外科専門医の資格は永続的なものではありません。日本整形外科学会により定められた研修教育を受け、最新の医学を理解し技術の研鑽を継続することを義務付けられています。

整形外科専門医の治療法は?
(1)薬や注射による治療
薬を処方したり、病気のある部位に直接注射をするなどして痛みを除きます。
(2)理学療法
病気のある部位を温めたり、さまざまな刺激を加えたりして運動器を積極的に運動させることにより治癒を促進させます。
(3)内視鏡(関節鏡)を使用した手術
関節鏡を使うことにより、手術による影響と傷を小さくし、早く元の日常生活に戻れるよう努めています。
(4)手術療法
上記の方法でよくならない場合、患者とよく話し合った上で、人工関節や手術用顕微鏡などを用いて、手術を施します。
(5)運動器リハビリテーション
ギプス・コルセットなどを用いて、手術に頼らない治療や術後に早期に回復できるようリハビリテーションの指導を行います。
(6)日常生活指導
骨や関節などの運動器の日常生活における健康管理の方法についても指導します。

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