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2010年3月23日、Ipsen社とGTx社は、アンドロゲン枯渇療法を受けている進行前立腺癌男性の骨折抑制薬や高グレード前立腺上皮内腫瘍病変(HGPIN)を有する高リスク患者の前立腺癌予防薬としての選択的エストロゲン受容体モジュレーター・toremifene(トレミフェン)に関するIpsen社との提携拡大を発表しました。 この提携拡大により、2つめのtoremifene第3相試験開始や進展に伴ってIpsen社はGTx社に最大4200万ユーロの達成報奨金を支払います。 この達成報奨金支払いと引き換えにIpsen社はアメリカでのtoremifene 80 mgの共同販売権またはアメリカでのtoremifene 80 mgの売り上げの二ケタ台のロイヤルティの権利を得ます。 また、Ipsen社のtoremifene製品のライセンス地域に欧州以外の地域が追加されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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〔ロンドン〕米国リウマチ学会(ACR)と欧州リウマチ学会議(EULAR)が発表した関節リウマチ(RA)に関する新基準は,RAの分類法を再定義するもので,この基準を用いることで高度の障害をもたらす後期RAへの進行を予防できる可能性がある。詳細はAnnals of Rheumatic Diseases. 2010;69:1580-1588/Arthritis Rheum 2010;62(9):2569-81に掲載された。 早期の診断と治療を目指す RAは主として関節の進行性・炎症性の自己免疫疾患である。治療しないと,骨と軟骨の損傷や関節変形,障害につながる。英国ではおよそ35万人が罹患し,女性患者が多い(男性のおよそ3倍)。また,後期のRAは重大な心疾患と早期死亡のリスクとなる。 新基準は,ACRとEULARが共同で開発し,実際の患者データとRAの専門家らによる合意(Clinical consensus)に基づいている。 1987年に発表された現行のACR基準は,疾患の早期指標ではなく確立された指標に焦点を合わせたものだが,今回の基準はこれに代わる新たな2010年版として策定。過去10年間に有効な薬剤が出現したことで次第に重要になりつつある早期の診断と治療に重点を置いている。 早期に発見すれば,抗リウマチ薬(DMARD)を用いて破壊的な関節損傷を防ぐことができる。 新基準ではRAを発症の早期に発見することで,予防的治療をより有望な患者に絞って行い,さらに新しい治療効果が見込めそうな患者を臨床試験に組み入れることを目指している。 新たなRA指標 新基準では,(1)少なくとも1つの関節で,関節の内側を覆う滑膜の炎症である滑膜炎が存在(2)感染症により誘発された痛風や関節炎(反応性関節炎)など,滑膜炎を説明する他の診断が除外される—を満たし,かつ,表の合計スコア(0〜10点)が6点以上の場合に「RA確定例(definite RA)」と診断される。 RAを迅速に治療することの重要性については,英国立臨床評価研究所(NICE)と英国監査局の双方が認めている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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〔ロンドン〕ベルン大学(スイス・ベルン)のPeter Juni教授らは,関節痛緩和のために世界中で数百万人が服用しているグルコサミンとコンドロイチンの2種類のサプリメントには関節痛緩和効果がないとの分析結果をBMJ. 2010;341:c4675に発表した。 世界中で処方や売り上げが増加の一途 グルコサミンとコンドロイチンは,変形性関節症(OA)患者に生じる股関節や膝の痛みを緩和するために併用または単独で使用される。 OAは膝や股関節に発症する慢性疾患である。治療では主に鎮痛薬と抗炎症薬が使用されるが,これらは(特に長期間使用すると)胃や心臓に影響を及ぼすことがある。そのため,痛みを緩和するだけでなく,病態の進行を遅らせる治療薬が望まれていた。 この10年間,一般医またはリウマチ専門医によるグルコサミンとコンドロイチンの処方は増加し続けている。またOTC薬としても,世界中で多くの人に購入されている。グルコサミンサプリメントの世界売り上げは,2003年と比べ2008年には約60%増加し,約20億ドルに達した。 しかし,グルコサミンとコンドロイチンの有効性を検討した先行試験では一貫した結果は得られておらず,実際の効果を判定するにはそれらを大規模に再検討する必要があった。 関節腔の狭小化も改善せず Juni教授らは今回,膝または股関節のOA患者を対象にグルコサミンかコンドロイチン,あるいはこの両剤の効果を検討した10件のランダム化試験(計3,803例)を分析。プラセボ比較試験だけでなく,両剤を直接比較した試験も含まれた。また主要疼痛強度,二次アウトカムは関節腔の幅とした。 その結果,両剤の単独使用および併用のいずれにおいても,関節痛の強度や関節腔の狭小化に臨床的に意味のある変化は認められなかった。それにもかかわらず,一部の患者ではこれらのサプリメントに効果があると感じていた。同教授らはこれに関して,OAの自然経過,あるいはプラセボ効果が原因ではないかと推測している。 同教授らは,これらのサプリメント自体にリスクはないことから「患者がこれらのサプリメントの服用を続けたとしても,当人が効果を信じて自費で賄う限り害は認められない」と述べつつも,「グルコサミンとコンドロイチンは,単独,併用のいずれの場合でもプラセボと比べて関節痛を緩和せず,関節腔の狭小化においても改善は認められなかった。保健当局と医療保険会社はこれらのサプリメントの費用を支払うべきではない。また,新たにこれらのサプリメントを使用しようとする患者に対しては,使用しないよう指導すべきである」と勧めている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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多発性骨髄腫の治療にビスホスホネート製剤のゾレドロン酸を追加することで生存の改善が得られることを示す試験結果が,英国の共同研究グループによりLancet の12月11日号に発表された。 ビスホスホネートは悪性骨疾患患者の骨関連事象のリスクを低下させ,またゾレドロン酸は前臨床および臨床試験で抗腫瘍効果の可能性が示されている。同グループは,ビスホスホネートにより多発性骨髄腫患者の臨床転帰が改善するかどうかを検討した。 試験には英国内120施設が参加。ゾレドロン酸4 mgを3〜4週間ごとに点滴投与する群と,第一世代のビスホスホネート製剤のclodronate 1,600 mgを連日経口投与する群にランダムに割り付けた。全例に強化または非強化の寛解導入化学療法を行った。主要エンドポイントは全生存期間,無増悪生存期間,全奏効率とした。 2003年5月〜2007年11月に1,970例を登録した。解析対象は1,960例で,ゾレドロン酸群が981例(強化化学療法555例,非強化化学療法426例),clodronate群が979例(強化化学療法556例,非強化化学療法423例)であった。解析日は2009年10月5日で,ビスホスホネート投与期間の中央値は350日,追跡期間の中央値は3.7年であった。 解析の結果,ゾレドロン酸群の死亡率はclodronate群と比べ16%低く(P=0.0118),全生存期間の中央値は5.5ヶ月延長された(50.0ヶ月対44.5ヶ月,P=0.04)。また,ゾレドロン酸群は無増悪生存率が12%高く(P=0.0179),無増悪生存期間の中央値は2ヶ月長かった(19.5ヶ月対17.5ヶ月,P=0.07)。 全奏効率は強化化学療法および非強化化学療法を施行した患者とも,ゾレドロン酸群とclodronate群との間で有意差はなかった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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〔ワシントン〕エール大学(コネティカット州ニューヘブン)老年医学のThomas M. Gill教授らは「高齢者の日常生活に支障を来す障害状態への移行に影響する因子を検討した結果,入院や活動制限に結び付くような介在性の疾患(intervening illness)や外傷が機能の低下に関連していることが分かった」とJAMA. 2010;304:1919-1928に発表した。この関連は,特に虚弱体質者において顕著であったとしている。 9通りの移行パターンを10年間追跡 高齢者では入浴や着替え,歩行など日常生活に不可欠な動作に障害を来すことが多く,それが死亡率や施設収容率,公的・非公的な在宅サービス利用の増加に結び付いている。しかし,その一方で障害状態から回復する高齢者も少なくない。Gill教授は,今回の論文の背景について「高齢者における障害は複雑で極めて動的なプロセスを取る。その特徴として,障害からの回復率の高さと障害レベルの頻繁な移行(悪化または改善)が挙げられるが,障害レベルの移行において機能障害性の疾患や外傷(すなわちイベント)が果たす役割は明らかにされていない」と説明している。 今回の研究では,1998年3月〜2008年12月に,(1)入浴(2)着替え(3)歩行(4)いすからの起立―の4種の基本的な日常生活動作に障害がなく,地域生活をしている70歳以上の高齢者754例を登録し,機能障害性のイベントと非障害状態,軽度障害状態,重度障害状態,死亡の間の移行との関係,身体虚弱とこれら障害レベルの移行との関係を検討した。中央値で約10年後の追跡期間終了まで,こうした障害レベルの移行を経験せず,障害を受けずに存命したのは117例(15.5%)であった。 10年以上にわたり毎月電話で聞き取り調査を実施して障害状態を調べ,入院か活動制限のいずれかに結び付く介在性の疾患や外傷などのイベントを経験したか否かを同定した。また,9年間にわたり18ヶ月ごとに早歩き試験を行い,身体虚弱度を評価した。主要アウトカムとして,非障害状態,軽度障害状態,重度障害状態の間の移行(6通り)と,これら3状態のそれぞれから死亡への移行を毎月調査した。 入院や身体虚弱が危険因子に 中央値で8.5年の追跡期間中に1回以上の機能的移行を経験したのは637例(84.5%)で,そのうち578例(90.7%)が1回以上入院し,601例(94.3%)が1ヶ月以上の活動制限を経験していた。全9通りの移行のうち,重度障害状態から非障害状態への移行を除く8通りで入院が関係していた。 また,活動制限により,非障害状態から軽度障害状態または重度障害状態への移行,軽度障害状態から重度障害状態への移行リスクがいずれも増大したが,活動制限と軽度障害状態または重度障害状態からの回復との間に関連は認められなかった。全体的に入院と障害レベルの移行との関連は,活動制限と障害レベルの移行との関連よりもはるかに強かった。 Gill教授は「介在性の疾患イベントの有無にかかわらず,新たな障害レベルへの移行や障害レベルの悪化,死亡の絶対リスクは虚弱体質者で一貫して高く,逆に機能的回復を示す移行の割合は,非虚弱体質者で一貫して高かった。例えば,入院後1ヶ月以内に非障害状態から軽度障害状態に移行する絶対リスクは,虚弱体質者の34.9%に対し,非虚弱体質者では4.9%であった」と付け加えている。 入院や活動制限の原因として考えられるもののうち,新たな障害の発生や障害レベルの悪化の原因として最も多かったのは,転倒による外傷であった。 同教授は「過去20年間に障害の有病率は低下してきたが,障害を持つ高齢米国人の絶対人口は,ベビーブーム世代が高齢化する今後数年間で確実に増加すると考えられる。介在性の疾患や外傷は,障害の進行と継続に明白に関与しており,障害を持つ高齢者の増加を未然に防ぐためには,これらの予防と管理を目指した積極的な取り組みが必要だ」と結論付けている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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〔米ミネソタ州ロチェスター〕術後に起こる疼痛,痺れ感,脱力感などの神経障害のほとんどは,神経の圧迫や伸張など力学的な要因によるものであることが知られている。しかし,メイヨー・クリニック(ロチェスター)神経学のP. James B. Dyck博士らによる研究で,一部の患者では免疫系が神経を攻撃することにより術後神経障害が起こることが分かった。また,これらの患者には免疫抑制薬による治療が有効である可能性も示された。詳細はBrain. 2010;133:2866-2880に発表された。 21例中17例で改善 術後神経障害はまれに見られる術後合併症で,感覚喪失,疼痛,筋力低下などを引き起こすことから,患者は直ちに診断・治療を受ける必要がある。 Dyck博士らは今回,術後30日以内に神経障害が認められた患者23例を対象に研究を行った。これらの患者の術後神経障害は,手術部位とは異なる部位で発生したか,術後数日以上経過してから発生したため,神経の圧迫や伸張では説明できないものであった。 手術の内容は,整形外科的手術,開腹手術,開胸手術,歯科手術であった。全例に神経生検が行われ,21例に炎症の増加が認められた。17例に3ヶ月間の免疫療法を行ったところ,9ヶ月間(中央値)の追跡期間中に神経障害の改善が認められた。 同博士は「術後に起こった神経障害は外科医のミスによるものだと考える患者もいる。しかし,今回の研究で原因が必ずしもミスではなく,免疫系にある場合も考えられることが示された」と述べている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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〔ワシントン〕ボルドー第2大学(仏ボルドー)のPierre Duffau博士らは,血小板が全身性エリテマトーデス(SLE)発症に関与している可能性を示唆する研究結果をScience Translational Medicine. 2010;2:47ra63に発表した。同博士らは「SLE患者に対する抗血小板薬投与が有望な新治療法となるかもしれない」と述べている。 SLE治療に新たな道 今回の知見は,SLE治療に新たな道を開くものである。SLEは炎症や疼痛,身体各部の損傷を伴う慢性の自己免疫疾患で,腎臓に炎症が生じることが多い。その機序についてはほとんど知られていないが,発症に関与すると考えられる遺伝子,ホルモン,環境因子が幾つか存在する。 一方,SLE患者では血小板がインターフェロン(IFN)の異常活性化の原因となっている可能性が示唆されている。このことから,Duffau博士は,抗血小板薬で血球が外傷に反応して起こる一連の過程を抑制することで,疾患の再燃を予防できる可能性があると考え,今回の研究を行った。 現行の治療法の主流は,ステロイド薬や免疫抑制薬などの投与であるが,毒性が問題となる場合がある。それに比べて副作用が少なく,心疾患や脳卒中治療に一般的に用いられるクロピドグレルなどの抗血小板薬を現行治療薬に併用できれば,SLE患者の安全性とQOLを改善できる可能性がある。 抗血小板薬がマウスの腎炎を抑制 Duffau博士らは今回の研究で,SLE再燃患者の血小板を採取し,これらの血小板が不適切に活性化していることを確認した。具体的には,通常,凝血時に活性化される蛋白質CD154が,SLE再燃患者の血小板では過剰に発現しており,ドナー由来の正常な血小板でもSLE患者の血液への曝露により血小板の活性化とCD154の産生亢進が惹起された。さらに,ヒト由来細胞とマウス由来細胞を用いた実験でも活性化した血小板がIFNの産生を惹起した。 次に同博士らは,血小板を破壊するように設計された抗体をSLE易発症マウスに注入し,血小板を除去した。その結果,血小板数の減少に伴いマウスの腎における炎症が抑制された。マウスにクロピドグレルを投与しても同様の結果が得られ,腎損傷が抑制されただけでなく,余命が3ヶ月延長された。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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〔独グライフスヴァルト〕パルボウイルスB19感染症の典型的な臨床症状は伝染性紅斑だが,同症状が発現したころには既に感染力はほぼ消失している。しかし,グライフスヴァルト大学病院小児・青少年科のRoswitha Bruns博士は「伝染性紅斑が発現するのは感染者の15%〜30%にすぎず,感冒様症状,関節痛から重度の貧血までさまざまな症状を来す恐れもある。感染経過の中で,それぞれの症状が発現するタイミングが異なるため,症状により感染力を見極め,できる限り他者への感染を阻止することが必要である」と『87 neue, noch unveroffentlichte Fragen und Antworten aus der Praxis(医療現場からの87のまだ明らかにされていない疑問とその答え)第7巻』(Michael M. Ritter編,Hans Marseille出版,ミュンヘン)で指摘している。 感染力が最も高いのは4〜14日目 パルボウイルスB19感染症の感染経路で最も頻度が高いのは飛沫感染である。また,母子垂直感染(妊娠13〜20週)や,まれではあるが血液製剤による感染も認められる。 Bruns博士によると,感染率は約20%とあまり高くはない。一度感染すると免疫が獲得されるが,感染に至らない場合の理由として(1)感染には不十分なウイルス量であった(2)パルボウイルスB19感染に先行して別のウイルスに感染しており,既にインターフェロンが産生されていた(3)パルボウイルスと結合する血液型抗原を有していない(人口の約20%)—などが考えられるという。 ウイルスが排出されるのは通常,感染してから3週間程度で,その間は他者への感染の可能性がある。特に,感染後4〜14日目に感染力は最も高くなる。しかし,小児と青少年に好発する伝染性紅斑や,関節痛などの症状が出現するのは,感染の約2〜3週間後であるため,そのころには感染力はほぼ消失している。また,無症候性の場合もある。 一方,手足に限局した出血性発疹が見られることもあるが,このような発疹は血中に大量のウイルスが存在している時期に発現するため感染力は極めて高いという。 免疫能低下患者では持続感染も 溶血性貧血患者がパルボウイルスB19に感染すると,一過性の無形成クリーゼ(aplastic crisis)を起こし,輸血が必要となることが多い。これらの患者で感染力があるのは,症状発現の1週間以上前から発現後の1週間以内である。 さらに,免疫能が低下した患者が感染すると,貧血,血小板減少,好中球減少を伴う持続感染に至るリスクがあり,これらの患者は血中にウイルスが検出されている間,感染源となりうる。 そのほか,Bruns博士は「感染後に慢性の多発性関節障害が発現し,積極的なリウマチ治療が必要となるケースもあるが,このような経過をたどる場合,感染力がいつまで持続するのかは不明である」と説明。また,ごくまれにパルボウイルスに関連して強皮症,急性肝不全,中枢神経系の炎症が発現することがあるが,この場合の感染力についてもよく分かっていないとしている。 妊婦では特に注意が必要で,同博士は妊婦に対してパルボウイルスに対する免疫の有無の確認を勧めている。また,抗体陰性の妊婦が感染者と接触した場合は,接触後,数週間以内に検査を実施する必要があるとしている。もしセロコンバージョンが認められるか,症状が発現した場合には,超音波検査で胎児の状態を注意深く観察する必要がある。 なお,同博士によると,こうした母子垂直感染以外では,手洗いや消毒などの衛生対策を行っていれば感染リスクを低減させることができるという。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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生体の活性化を利用した低反応レベルレーザー治療(LLLT)は,日本で開発された後,国内外のさまざまな分野で注目されている。名古屋市で開かれた第31回日本レーザー医学会(会長=愛知学院大学歯学部顎口腔外科学講座・吉田憲司教授)のシンポジウム「LLLTの新潮流」(座長=JR東京総合病院・花岡一雄院長,駿河台日本大学病院麻酔科・小川節郎教授)では,慢性疼痛や関節リウマチ(RA)治療における鎮痛効果,不妊治療を含めたアンチエイジングに対する効用など,幅広い分野でのLLLTの活用報告が示され,今後のレーザー治療の可能性に大きな期待が集まった。 光線療法前後で痛みに有意差 〜慢性疼痛〜 JR東京総合病院麻酔科・痛みセンターの有田英子嘱託部長(日本大学麻酔科・臨床教授)は,慢性疼痛患者に対して光線療法を行った結果,主観的,定量的測定法の両方で有効性が示されたと報告。「抗凝固薬を服用中などの理由で神経ブロックを施行できない症例が増加している。光線療法は血流改善効果があることから,痛み治療だけでなく,脳梗塞予防などへの利用も期待できる」との見解を示した。 脳梗塞予防への有効性も期待 有田嘱託部長らは,光線療法の有効性を調べるため,慢性疼痛で通院中の患者に,直線偏光近赤外線(スーパーライザー)あるいは半導体レーザーを用いた光線療法を施行し,その前後で主観的な痛みの強さを測定するVisual analogue scale(VAS)値と知覚・痛覚定量分析装置を用いた痛み度〔100×(痛み対応電流値-電流知覚閾値)/電流知覚閾値〕を測定した。 対象は,2007年9月〜2009年4月に同センターまたは日本大学板橋病院ペインクリニック科を受診した慢性疼痛患者63例(男性30例,女性33例,平均年齢66.3 ± 15.5歳)。患者の疾患内訳は,多い順に帯状疱疹後神経痛,腰椎疾患,術後慢性痛,関節痛,複合性局所疼痛症候群(CRPS),頸椎疾患,外傷後慢性痛など。 その結果,VAS値は治療前の46.4から34.9に減少,痛み度は202.1から82.3に減少した(いずれもP<0.001)。 同嘱託部長は「ペインクリニックの受診者の多くが高齢者であり,神経ブロックが負担になる,あるいは抗凝固薬を服用中などの理由で神経ブロックを施行できない症例が増加している。こうした中,慢性疼痛に対する直線偏光近赤外線あるいは半導体レーザーによる光線療法が,主観的,定量的測定法の両方で有効であることが明らかになった」と指摘した。 さらに,健康人で星状神経節へのスーパーライザーPX照射により脳血流の増加が確認されたと報告されていることから,「光線療法機器が進歩して出力が高くなったことで,さらに応用範囲が広がり,痛みの治療だけでなく,脳梗塞予防などへの利用も期待できる。抗凝固薬を使用せずに済めば,外傷などによる出血も防ぐことができ,高齢者の安全性の向上を図ることも可能となる」と,今後の光線療法の可能性に期待を示した。 鎮痛効果などからQOL向上に寄与 〜関節リウマチ〜 日本リウマチレーザー研究所(神奈川県)の小幡純一所長は,RAに対するLLLTの効果について,「約70%の鎮痛効果のほか,筋弛緩作用に伴うリハビリテーション効果や血行改善に伴うリラクセーション効果があり,生物学的製剤との併用で患者のQOL向上に役立つ」との見解を示した。 生物学的製剤との併用を 小幡所長は,生物学的製剤の登場によって飛躍的に進歩を遂げたRA治療戦略の中でのLLLTの位置付けについて解説した。 同所長が,多関節レーザー療法による鎮痛効果を10段階Pain relief score(PRS)改善率で評価した結果,著効52.7%,有効16.7%,やや有効15.3%,無効15.3%で,臨床的に約70%の有効性が認められた。 多関節レーザー療法の治療回数とステージ分類別有効率を見た調査では,関節破壊が進んだステージUの症例に対しても治療10回で患者の85.7%,20回で92.3%で日常生活動作(ADL)評価が5点以上改善したことも分かっている(図1)。
患者アンケートでは,レーザー治療を受けて「非常に元気になった」9.9%,「かなり元気になった」27.3%,「少し元気になった」34.8%と72%が全身的な効果を評価した(図2)。 これらの結果から同所長は,RAに対するLLLTの臨床的意義として(1)鎮痛効果による苦痛からの解放(2)筋弛緩作用に伴うリハビリテーション効果の促進(3)血行動態の改善に伴う全身的リラクセーション(4)慢性炎症抑制作用による関節可動域改善—の4つを提示。「LLLTはRA患者のQOL向上に役立つのではないか」と述べた。 しかし同所長は,RA治療に対してLLLTは限界があることも指摘。LLLT施行関節の骨関節破壊の進行を長期的に見ると,炎症活動性の高い群では2年後に症例の約30%で進行していることから,「メトトレキサート(MTX)を中心とする抗リウマチ薬(DMARD),抗腫瘍壊死因子(TNF)製剤などの生物製剤との併用が求められる」との見解を示した。 見た目以外の効果にも期待 〜アンチエイジング〜 大城クリニック(東京都)の大城貴史副院長は,LLLTにはにきび治療や美肌など見た目のアンチエイジングだけでなく,冷え症,浮腫,不妊症,更年期障害など全身への効果が認められることを報告。「今後は細胞や組織の活性化への効果を利用して,LLLTが広義のアンチエイジングに大きく寄与していくのではないか」との見通しを示した。 難治性不妊の21.6%が妊娠 大城副院長は,同院での30年の臨床経験からLLLT治療には(1)脳血流量の増加(2)組織末梢への血流量の増加・改善(3)ホルモン環境の改善(4)自律神経障害の改善—など,局所への効果だけでなく全身への効果が認められることを報告した。 (1)では東京専売公社病院との共同研究で頸部へのLLLTによる脳血流量の変化を単一光子放射断層撮影(SPECT)で解析した結果,LLLT前後で脳血流が後頭葉で34.6%,右基底核で35.7%増加した。 (2)では,冷え,むくみ,更年期障害の患者にLLLTを施行し,サーモグラフィーで体温の変化を確認した結果,回数を重ねるごとに明らかに血流量が増加し,症状が改善した。 (3)では,山王病院(東京都)との共同研究で1996年から難治性不妊症患者647例にLLLTを施行した結果,140例(21.6%)が妊娠,74例(11.3%)が出産に至った。出生児数は81人(男児48人,女児33人)。妊娠に至る経過では,体外受精(IVF)が93例と最も多かったものの,自然妊娠が30例に及んだ。具体的な効果を調査した結果,「卵胞の質が良くなった」,「卵胞が大きくなった」,「基礎体温のバランスが良くなった」などが上位を占めた(図)。
同副院長は「あらゆる治療を行っても妊娠しなかった難治性不妊症患者の妊孕性が,LLLT治療によって向上し自然妊娠に至ったのは画期的。LLLTは見た目だけでなく細胞や組織を活性化して全身にも効果があり,今後は広義のアンチエイジングに大きく寄与していくのではないか」と述べた。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ニューヨーク(ロイターヘルス)—局所麻酔薬を体温まで温めると、注射による疼痛が有意に軽減することが、メタ解析の結果から示されている。 University of Toronto(カナダ オンタリオ州)のDr. Anna Taddioらは、分析対象になり得る同テーマに関する18件の研究を特定した。16件の研究ではリドカインを、1件ではブピバカインを、別の1件ではプロカインを用いた。同氏らは、Annals of Emergency Medicine 誌2月12日号オンライン版で、本研究結果を報告している。 加温はサーモスタット制御のウォーターバス、ベビーフードウォーマーあるいは注射器保温器など、様々な方法を用いて行われた。主要評価項目は、視覚アナログあるいは数字表示の評価尺度で評価した自己申告の疼痛であった。 「局所麻酔薬の加温の効果が認められた平均差は、100 mm尺度で-11 mmであった」と同研究者らは報告している。緩衝剤を加えた局所麻酔薬と、加えていないものを比較すると、共に加熱効果があり、緩衝剤を加えた麻酔薬で感じられる疼痛では-7 mm差で、緩衝剤を加えていない注射液では-13 mm差であった。 加温による疼痛軽減は皮下注射では-14 mmで、皮内注射では-5 mmであったことが同研究結果報告から示されている。 小児を対象にした1件の研究では、歯科の局所麻酔による疼痛を考察したが、加熱による有意なベネフィットは示されなかった(-2 mm)。 「我々の研究結果によると、局所麻酔薬は、皮下あるいは皮内注射前には浸潤による疼痛を軽減するために温めるべきである」とDr. Taddioらは結論付けている。 SOURCE: http://bit.ly/fdbehC, Ann Emerg Med 2011. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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By Frederik Joelving ニューヨーク(ロイターヘルス)—ビスフォスフォネート製剤を使用している高齢女性は、使用していない人に比べて寿命が長いことが、オーストラリアの研究者らが今月発表した最新の報告書で示唆されている。 プロスペクティブコホート研究では、ビスフォスフォネート製剤を使用していない女性では100人当たり3人が毎年死亡していたのに対して、同製剤を使用していた女性では1人未満であった。 今回の所見で、ビスフォスフォネート製剤が実際に寿命を延長させることを証明するのではない。たとえば、治療を受けている女性の方が概して健康を保てる可能性はあるが、これは過去の研究と一致している。 米国FDAは昨年、ビスフォスフォネート製剤で非定型大腿骨折のリスクが上昇する可能性があると警告しており、顎の骨壊死も報告されている。 2007年12月にオーストラリアの国営テレビ局がこうした副作用を取り上げてから、骨治療薬の処方率は劇的に低下し、これ以降の9ヶ月間で推定130件の骨折と14件の死亡増加につながった、と研究で示唆されている。 「メディアではしばしば見られることであるが、この残念なニュースでは製剤の副作用リスクのレベルが過剰に強調されており、使用しなければならない場合でも薬を使用しない人が出てきていた」とColumbia UniversityのToni Stabile Osteoporosis Center(ニューヨーク)を率いるDr. Ethel S. Sirisは述べた。同氏は今回の研究には関与していないが、過去にNational Osteoporosis Foundationの所長を務めている。 今回報告された生存に関する所見は、同剤の信頼回復に役立つであろう、と専門家らは期待している。 Garvan Institute of Medical Research(シドニー)のDr. John A. Eismanが率いる研究チームは、オーストラリアの小都市の高齢者を追跡している進行中の研究を利用した。 ビスフォスフォネート製剤、ホルモン補充療法、ビタミンDの併用を問わないカルシウムサプリメントの3種類の治療法に応じて、2,000人超を分類した。 約15年間の追跡期間を通して、女性466人と男性400人が死亡した。複数の健康要因で補正したところ、ビスフォスフォネート製剤を使用していた女性は、何も治療をしていなかった人に比べて、研究中に死亡する傾向が有意に低かった(ハザード比0.3)。このリスク低下は「その後の骨折抑制では説明されなかった」と著者らは述べた。 製剤を使用していた男性の死亡のリスク低下は52%であったが、多変量解析において、改善は統計学的に有意ではなかった。 ホルモン療法もカルシウムも、死亡率低下に関連していなかった。 「今回の所見は、極めて重大な結果をもたらす可能性がある。骨粗鬆症治療の考え方や利用法に大きな影響を持つと思われる」と著者らはJournal of Clinical Endocrinology and Metabolism誌2月2日号オンライン版で述べた。 骨折していても治療を受けていない患者は多い、と著者らは補足しており、「無関心はこれ以上容認できない」と著者らは述べている。 今回の新たな所見は同製剤に対する懸念を緩和するだろう、とUniversity of Chicago Medical Centerで骨治療プログラムを率いるDr. Murray Favusは電子メールでロイターヘルスに述べた。 顎の骨壊死を発症するのは骨治療薬使用者100,000人当たりわずか約1人であり、同剤に伴う非定型骨折も非常に稀である、と同氏は述べた。 「合併症に関する懸念や、単に薬物療法になじみがなかったりすることから、多数の患者が経口ビスフォスフォネート製剤の使用を止めてしまっている」と同氏は述べた。 「しかし、方程式に寿命延長を加えたところで、寿命を延長させるために長期的合併症に対するある程度のリスクが受け入れられるだろうか」 SOURCE: http://bit.ly/hxeOym, J Clin Endocrinol Metab 2011. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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By Frederik Joelving ニューヨーク(ロイターヘルス)—数年間にわたりビスホスホネート製剤を投与されている女性では、転子下骨折または大腿骨骨幹軸骨折のリスクがわずかに上昇することが、カナダの大規模研究から示されている。 この所見は、本剤に対する早い段階からの懸念を強めるもので、10月以降、米国での同剤のラベルに大腿骨骨折リスクについての警告を加えることが要請されている。 しかし、本剤は股関節および脊椎の骨折予防には効果的であることを、研究者らは強調している。 そして非定型骨折のひとつを呈する実際のリスクは低かった、と今回の新規研究に取り組んだSt. Michael's Hospital(トロント)のDr. Laura Y. Park-Wyllieは述べた。 「骨折リスクの高い骨粗鬆症の女性は、処方薬を止めるべきではない」と同氏はロイターヘルスに語った。 Dr. Park-Wyllieらは、68歳以上で、骨治療薬を投与されていた205,000人超のオンタリオ州の女性のデータを利用した。同氏らの所見は、Journal of the American Medical Association誌2月23日号に掲載されている。 全体で、女性716人にビスホスホネート製剤投与開始後に非定型大腿骨骨折が発生しており、約10,000人に典型的な股関節骨折が認められた。 骨折リスクは、投与されていた期間によって異なった。5年間ビスホスホネートを投与された後、次の1年間で1,000人に約1人の女性が大腿骨骨折の発生に至った。 他のリスク因子を考慮した上で、これは、本剤の投与期間が約3ヶ月かそれ以下の女性におけるリスクのほぼ3倍ということになる。 一方で、投与期間が長いと、股関節骨折の24%減少に関連していた。 「悪いニュースは、これらの薬剤による副作用リスクのレベルを誇張して伝えること、つまりメディアがここしばらく行ってきたことだが、それによって、必要な場合でも患者が同薬剤を止めてしまうことである」とColumbia University付属Toni Stabile Osteoporosis Center(ニューヨーク)の代表者であるDr. Ethel S. Sirisは述べた。 非定型骨折を除いて、骨治療薬に関する最も重篤な副作用は顎骨壊死である。しかし、これは非常に稀な問題であり、ビスホスホネート服用患者10万人中約1人にしか影響しない、と研究者らは述べている。 SOURCE: http://bit.ly/4HWZ7, JAMA 2011. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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By Frederik Joelving ニューヨーク(ロイターヘルス)—閉経後女性を対象とした2年間の研究において、経皮的ニトログリセリン投与は骨密度を適度に増加させ、骨ジオメトリーを改善した。 「最も顕著な効果のひとつは、皮質骨の厚みの増加であった」とUniversity of Toronto(カナダ)のDr. Sophie A. Jamalはロイターヘルスへの電子メールで述べた。 「他の治療法も骨破壊を遅延させるか、骨形成を亢進させることにより効果を示すが、ニトログリセリンは、これら両方の効果を同時に示す。これは、骨強度を明らかに増加させる、他には認められない性質である」 ニトログリセリンに関する過去の知見は、おそらく頭痛に関連する治療アドヒアランスの問題のために矛盾がある。 JAMA誌2月22日号オンライン版に発表された今回の研究において、Dr. Jamalらは被験者がニトログリセリン軟膏15 mgを就寝時に塗布する1週間のランイン期間を設けた。骨粗鬆症を発症していた女性または骨再吸収抑制薬を服用していた女性はいなかった。 登録女性400人のうち26%がランイン期間中に、頭痛のため試験を中止した。その他の女性はニトログリセリン軟膏を継続して塗布する群、またはプラセボを塗布する群に無作為割付けされた。 ニトログリセリン群の7人およびプラセボ群の2人が治療1年目に試験を中止した。その後、頭痛のために研究を中止した女性はいなかったが、頭痛は試験治療群で継続して報告された。重篤有害事象には、差は認められなかった。 「今回の研究の女性は軟膏を塗布したため、ビスホスホネート剤に一般に認められる消化管の副作用は認められなかった」とDr. Jamalは述べた。 2年目では、ニトログリセリン群の女性は、局所骨密度(BMD)がプラセボ群と比較して有意に増加した。すなわち腰椎部で6.7%、股関節部で6.2%、および大腿骨頸部で7.0%の増加である。 さらに、試験治療群は橈骨および脛骨の海面骨および皮質骨の骨密度、皮質骨面積、および皮質骨の厚みの有意な増加も示した。 「ニトログリセリン群はプラセボ群と比較して、下肢で約25%および上肢で15%の増加を示した」とDr. Jamalは述べた。「この知見は既存の治療法で認められる効果ではないため、予測外であった」 骨密度の絶対的変化は、軽度であった。例えば、腰椎部骨密度では、ニトログリセリン群で1.05 g/cm²から1.14 g/cm²、プラセボ群で1.06 g/cm²から1.08 g/cm2に変化した。 しかし、皮質骨パラメータの変化は、骨再吸収抑制薬または組換え型副甲状腺ホルモンであるテリパラチド(フォルテオ)で認められる変化よりも大きかった、とMayo Clinic(ミネソタ州ロチェスター)のDr. Sundeep Koslaは論説に記した。 「低価格の薬剤が骨再吸収を抑制し、かつ骨形成を刺激する、という見通しは、非常に魅力的である」とDr. Koslaは述べている。 しかし、同研究では骨折が合計4件にのみ報告されていて、骨折リスクを評価するには検出力が不十分であり、同著者らは血圧変化について触れていなかった、とも同氏は述べている。 今回の新しい知見は「骨格に対する有効性が高く、特に頭痛に関する副作用プロファイルが良好な別の一酸化窒素供与体の開発を促進させるだろう」と同氏は補足した。 同研究の結果は「極めて有望である」が、「治療に関する推奨を行う前に」、この知見を大規模試験で再現する必要があること、および骨折に対する効果を解明する必要があることを、Dr. Jamalは認めている。 http://bit.ly/gjYDFQ http://bit.ly/fihW1Z JAMA 2011;305:800-807,826-827. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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MRIC メールマガジン Vol.44
鹿鳴荘病理研究所 広島大学名誉教授 難波紘二 朝日新聞の出河雅彦氏が書いた『ルポ 医療事故』(朝日選書)の「解剖」をやっと終えた。結論から言うと、こんな本になんで「科学ジャーナリスト賞」が与えられたのか不思議でならない。 一般に書物とは、執筆者の脳の中に蓄えられた思想や物語や事実の組み合わせについて、執筆者に特徴的な語彙や文体で記述したものである。平たくいえば書物が 執筆者の脳のアウトプットであるなら、書物の分析を通じて執筆者の脳の構造と機能を探ることが可能である。 昨年10月15日「朝日」の「がんペプチドワクチン」に関する記事の不可解さを説明するのに、「謀略説」が出されている。中村祐輔氏か、オンコテラピー社と利害が相反する立場にある個人か製薬会社が背景にいて、出河・野呂両記者に問題の記事を書かせたというものだ。ある事件がある個人または組織の陰謀により起こされたと考えるものの見方を「謀略史観」という。雑誌『正論』などによく載っている意見だが、荒唐無稽で歴史的実証に耐えないものが多い。 私は「謀略説」は採らない。代わりに出河氏の著書を「病理解剖」して、彼があのような記事を書かざるを得なかった理由を説明することを試みたい。「病理診断科」は標榜科として認められたが、あれは病理診断が臨床的治療にもっとも直結しているからで、病理診断そのものは病理学という大きな学問のほんの一部である。「出河という病気」がどのように成立し、どのように振る舞い、どのように害を与えるか、それを解明するのが本来の病理学である。 本書の構成は以下の通りだ。多くは情報開示請求により、調査報告書、検事面接調書、公判記録、鑑定書等を入手し、事件を再検証している。
例えば都立広尾病院事件では、整形外科で関節の手術を受けた女性患者が、点滴用の静脈針が詰まらないように抗凝固剤ヘパリン生塩水の注射(10 ml)を受けるところを、看護師の過ちで皮膚消毒薬ヒビテン・グルコネート(10 ml)を注射されたために、皮膚の表在静脈炎を起こし、多発性血栓を生じ、これにより多発性肺栓塞症が生じ、急性循環不全が生じ死に至ったものだ。 「ヒビテン」はクロルヘキシジン塩酸の商品名で、5%液と20%液が大日本住友製薬から市販されている。通常20%溶液が皮膚消毒用として用いられるから、10 mlに2 gmのヒビテンが含まれていたと推定される。ヒビテンは強毒性で、マウスでのLD50は静注の場合22 mg/kgであるから、2 gmのヒビテンを静注すれば体重100 kgの人間の半数を殺すことができる。体重50 kg程度の女性患者がほとんど即死したのも当然である。 ところが出河記事には「ヒビテン」がどういうものか、どうして死体の腕に赤黒い血管走行が認められたのか、一切説明がない。クロルヘキシジン塩酸の毒性について知識を持たないで記事を書いている証拠である。 この事件では、「異状死」を警察に届けなかったとして病院長や主治医が起訴されている。昭和23(1948)年制定の「医師法」第21条に「医師は、死体又は妊娠4ヶ月以上の死産児を検案して異状があると認めたときは、24時間以内に所轄警察署に届けなければならない」という規定があるのを利用しているのである。 後に東大公衆衛生学の教授になった山本俊一が「浮浪者収容所記」(中公新書)に記しているように昭和20年末から21年にかけて住所不定の浮浪者が大都市に溢れた。彼らは食料の配給が受けられなかったから、上野駅の地下道や公園で餓死者や病死者が多発した。見かねてGHQ厚生課が指導して21年4月1日から死因究明のための「監察医務院」の設置を命じた。新医師法の制定はその2年後であり、巷にはまだ「異状」死体が溢れていた。だから第21条に「異状死体の24時間以内の警察への届け出義務」が課されたのである。 出河記者は「24時間以内」に何度も言及しているが、その理由は説明していない。「24時間以内」の根拠はこうである。「墓地埋葬法」(昭和 23.6.1施行)第3条により、死亡診断書記載の死亡時刻より24時間すぎると管轄役所の発行する「火埋葬許可証」により、死体の火葬が可能となる。火葬されれば「異状」死体が消滅してしまう。これを防ぐために医師法第21条が存在するのである。 従って、この医師法第21条にいう「異状」とは本来的には、「死体に関する法医学的な異状」を意味すると解釈されていた(昭和44.3.27,東京地裁八王子支部判決)。もっともこの判決にも、「当該医師が病院を経営管理し、自ら診療中である患者の死体を検案した場合であっても同様である」というあいまいな表現が見られる。この点、「死体解剖保存法」(昭和24.6.10施行)第11条の規定は明解で、「死体を解剖した者は、その死体について犯罪と関係のある異状があると認めたときは、24時間以内に、解剖をした地の警察署長に届け出なければならない。」となっている。つまり、病理解剖を行った病理医が観察した病変を「犯罪と関係のある異状」と見なすかどうかが、届け出るかどうかのカギを握ることになる。 医療事故で医師や看護師が逮捕され刑事罰を科されるようになったのは、上記2.「都立広尾病院ヒビテン静注事件(1999/2)」(警察への届出を怠った院長に懲役1年猶予3年, 事故を起こした看護師に禁固1年猶予3年)が最初である。以後堰を切ったように医療事故への司法介入が激しくなった。 この事件は、死亡した患者が看護師であり、看護学校の教員であったこと、実妹も看護師であったこと、実妹の夫は元都職員で広尾病院の事務に務めた経験があったこと、病院長が事故の起こった整形外科の出身であったことなど、特殊な要因が重なっていた。 この事件では遺族側に十分な医学知識と法知識があった。病院側も病理解剖を行い、ヒビテン誤注の可能性が高いことを認識していたが、内部検査で血液、臓器から薬物を検出できなかったこともあり、遺族を満足させる説明もできず、警察への届出も遅れた。結果として遺族は被害届を出し、テレビに通報し、病院側を告訴した。裁判はマスコミを味方に付けた遺族側の勝訴に終り、これが医療事故を刑事裁判で追求する糸口となった。警察も検察も判事もマスコミに煽られた。 医師法第21条の「警察への通報義務」が「医療事故の可能性のある事例」にまで及ぶと知って医療界もパニックに陥った。入院中の暴力団組長が、対立する暴力団の組員に射殺されたといった事例ならともかく、想定外の突然死をすべて警察に届けるというのは非現実的である。約5年間医療側はメディアと患者と司法に押されっぱなしであった。医療事故が起こると主治医が悪者にされた。 この傾向に変化の兆しが見えたのは、
これは僻地の病院に限らない。大都市でも公的病院では部長クラスの会議数、事務量が著しく増えている。臨床医としての腕は落ちるばかりである。このような状況に絶望して、開業したり私立病院に転じる中堅も後を絶たない。「医療崩壊」は進行中である。 医師と患者の関係を対等な「診療契約」関係にあるととらえるのは、理念としては正しい。ただしそれは「料金を払うから、私の病気をなおして」という通常の商行為ではない。医師は患者に備わっている自然治癒力を、薬や手術を通じて助長するだけであり、厳密には病気を治すのは患者自身である。糖尿病患者の 60%が処方された薬をちゃんと飲んでいないという。だから糖尿病患者は増える一方である。「医道」があるなら「患者道」もあるべきだ。 「医療事故」の中には患者の側に責任があるものもある。しかしこの出河氏の本では病院側に全面的責任があるものばかりが取り上げられている。これはフェアーではない。さらに、患者側が積極的に警察に届けたり、告訴したり、マスコミに訴えた例が取り上げられ、まるで参考にしろとばかり、そのプロセスが微に入り細に入り記述されている。 しかしこの不幸な出来事から、何を学ぶか、再発を防ぐためにどのような仕組みが必要か、それについての提言はない。厚労省などで検討されている案を紹介するだけである。取材に精力を注いだ割には本質的事柄が書いてない。「中途半端な些末主義」と呼ぶゆえんである。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2011-02-25-初めての非誘因性静脈血栓塞栓症(unprovoked venous thromboembolism、非誘因性VTE)後のVTE再発リスクは男性の方が女性より2.2倍高いことを示したメタ解析結果が発表されました。 一方、誘因性VTE後の再発リスクに男女差は認められませんでした。 ‥> 参考文献 ・ Risk of recurrence after venous thromboembolism in men and women: patient level meta-analysis. BMJ 2011; 342:d813 doi: 10.1136/bmj.d813 (Published 24 February 2011) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2011-02-25-ビスホスホネート・ 最初の骨関連イベントまでの期間の中央値は ‥> 参考文献 ・ Unravelling the role of denosumab in prostate cancer. The Lancet, Early Online Publication, 25 February 2011 ・ Denosumab versus zoledronic acid for treatment of bone metastases in men with castration-resistant prostate cancer: a randomised, double-blind study. The Lancet, Early Online Publication, 25 February 2011 Denosumab better than current gold standard of zoledronic acid for preventing bone events in men with hormone-resistant prostate cancer Contact: Professor Karim Fizazifizazi@igr.fr 33-142-114-317 Lancet Prostate cancer in men usually becomes resistant to initial hormone treatment within a few years of diagnosis (and is thereafter called castration-resistant prostate cancer) and tumours begin to grow again and spread to other parts of the body (metastasis), including bones. This increases the risk of bone breakages and other bone events that cause significant disability and quality of life issues. An Article published Online First by The Lancet shows that a new drug denosumab is better than the current standard treatment of zoledronic acid for delaying and preventing bone events in men with castration-resistant prostate cancer. The Article is by Professor Karim Fizazi, Department of Cancer Medicine, University of Paris Sud, France, and colleagues. Denosumab works by inhibiting the RANKL gene, which then lowers activity of the body's osteoclast cells responsible for re-absorbing (and therefore weakening) bone; zoledronic acid also inhibits osteoclasts but using a different mechanism. In this phase 3 study, men with castration-resistant prostate cancer and no previous exposure to intravenous bisphosphonate drugs (such as zoledronic acid) were enrolled from 342 centres in 39 countries. Patients were assigned 120 mg subcutaneous denosumab plus intravenous placebo, or 4 mg intravenous zoledronic acid plus subcutaneous placebo, every 4 weeks. Patients were organized so that previous skeletal-related events, prostate-specific antigen concentration, and chemotherapy within 6 weeks before randomisation for prostate cancer did not have an effect on the drug comparison. Supplemental calcium and vitamin D were strongly recommended for bone strengthening, and were taken by 90% of 950 patients in the denosumab group and 87% of 951 assigned to zoledronic acid. The primary endpoint was time to first on-study skeletal-related event (pathological fracture, radiation therapy, surgery to bone, or spinal cord compression). Median time to first on-study skeletal-related event was 20.7 months with denosumab compared with 17.1 months with zoledronic acid. Overall, 36% of patients had bone events in the denosumab group compared with 41% in the zoledronic acid group. Adverse events were recorded in almost all patients in both groups, and serious adverse events were recorded in 594 patients (63%) on denosumab and 568 patients (60%) on zoledronic acid. Of the adverse events most likely related to the treatments, more events of hypocalcaemia (very low calcium concentrations) occurred in the denosumab group (13%) than in the zoledronic acid group (6%). Osteonecrosis of the jaw occurred infrequently (2% denosumab vs 1% zoledronic acid) The authors say: "Therapeutic intervention targeting the RANKL pathway is a recent strategy in the management of skeletal complications of metastatic disease: denosumab is the first monoclonal antibody to be investigated for this purpose." They say their study is one of three that have all confirmed the better performance of denosumab compared with zoledronic acid (one published, one in press) and conclude: "Denosumab represents a novel potential treatment option for the prevention of skeletal complications in patients with metastatic castration-resistant prostate cancer" In a linked Comment, Dr Jeanny B Aragon-Ching, George Washington University Medical Center, Washington, DC, USA says that denosumab is a welcome addition to the options available for treatment of metastatic prostate cancer. She adds that since pain and fatigue were commonly reported in both groups, reports on how each drug affects quality of life would be informative. She concludes: "As with other agents that have been successful in the metastatic setting, moving this drug towards early stages of disease is the logical next step in identification of its other potential uses. Denosumab has already been shown to reduce skeletal fractures in men who are undergoing androgen-deprivation therapy without overt clinical metastasis. Clinical trials assessing the use of denosumab in the delay of onset of metastasis have been promising and will help further define its role in prostate cancer." ###
Professor Karim Fizazi, Department of Cancer Medicine, University of Paris Sud, France. T) + 33 1 42 11 43 17 E) fizazi@igr.fr/acrouan@igr.fr/aline.bailly@igr.fr/chloe.louys@igr.fr Dr Jeanny B Aragon-Ching, George Washington University Medical Center, Washington, DC, USA. T) +1 202-741-2478 E) jaragonching@mfa.gwu.edu For full Article and Comment, see: http://press.thelancet.com/prostatebone.pdf | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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寝たきりの高齢入院患者の肋骨を折ったり目をボールペンで突いたりしたとして、傷害罪に問われた兵庫県佐用町の佐用共立病院の元看護師、羽室沙百理(はむろ・さおり)被告(27)の判決が25日、神戸地裁姫路支部であった。杉田友宏裁判長は、懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡した。 羽室被告は2008年12月〜2009年1月、入院中の男女6人(70〜90代)の胸を手で強く押して肋骨を折る重傷を負わせたほか、男性の入院患者(当時80)の右目をボールペンの先で突くなどして1週間のけがを負わせたとして起訴された。 検察側は「上司に叱られるなどして不満を抱き、十分な意思疎通ができない患者をいら立ち解消の道具にした」と主張。弁護側は執行猶予付きの判決を求めていた。羽室被告は昨年12月の被告人質問で「なかなか仕事での評価が得られなかった。『看護師としてこうありたい』という理想とのギャップがあり、いらいらしていた」と述べていた。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ファイザーが厚生労働省に公知申請していた抗リウマチ薬メトトレキサート(MTX)カプセル(商品名=リウマトレックスカプセル2 mg)の「効能・効果」および「用法・用量」の一部変更が2月23日に承認された。「効能・効果」は関節リウマチ(RA)と単純化され,これにより,MTXはRAに対する第一選択薬の1つとなった。また,成人には上限16 mg/週までの投与が可能になった。 わが国のコホート研究で増量による有効性証明済み 今回,RA治療に対するMTXの一部変更点として承認されたのは次の2点。 (1)「効能・効果」成人用量上限「16 mg/週」の承認については,RA治療に対するMTXがわが国で承認された当初から,高用量で症状改善が得られる患者が存在することが既に指摘されていた。 そのため,日本リウマチ学会〔理事長=宮坂信之氏(東京医科歯科大学大学院膠原病・リウマチ内科学教授)〕では,2008年11月に研究報告書「MTXの週8 mgを超えた使用の有効性と安全性に関する研究:日本の3つのRA患者のコホート(IORRA,REAL,NinJa)研究とエタネルセプト市販後全例調査のデータベースの解析」を厚労省に提出。同学会は,その中で「MTXは必要に応じて週16 mgまで増量することにより,RA治療の有効性は向上し,安全性には有意の変化は認められない」と結論しており,これまで上限増量の臨床的有用性を訴えてきた。 今回のRAにおけるMTXの「効能・効果」および「用法・用量」の一部変更への承認により,わが国のRA診療はグローバルスタンダードに合致した格好となった。 (田上 玲子) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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カナダの単一施設RCT カナダ・トロント大学のSohpie A. Jamal氏らが行った単一施設における二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)で,閉経後女性がニトログリセリンを2年間使用したところ,骨密度が増加し,骨質も強化,骨代謝マーカーも改善したことが分かった(JAMA 2月22日オンライン版)。 腰椎・大腿骨の骨密度が増加 ニトログリセリンには骨形成を刺激し,骨吸収を抑制する作用があるとされる。Jamal氏らはニトログリセリン使用による骨密度および骨質の変化や,骨代謝マーカなどへの影響を調べるため,カナダ・トロントで2005〜10年にRCTを実施。 新聞広告やコミュニティーセンターでのポスター掲示などにより集められ,骨密度Tスコアが腰椎0〜2.0,大腿骨近位部ー2.0以上で50歳以上の閉経後女性243人(平均年齢61.6歳,SD 6.9)が,ニトログリセリン群(126人)とプラセボ群(117人)にランダムに分けられた。それぞれ就寝前にニトログリセリン軟膏(2%)15 mg/日,プラセボを24ヶ月使用した。除外基準は,アンドロゲンやカルシトニンなど骨代謝に影響を及ぼす薬剤やリチウム製剤,抗痙攣薬の使用,過去3年間における4週間以上の骨粗鬆症治療薬の使用,過去のニトログリセリンの使用,収縮期血圧100 mmHg以下,拡張期血圧110 mmHg以上,心電図異常などだった。 一次評価項目は,二重エネルギーX線吸収法(DXA)で測定した腰椎,全大腿骨近位部,大腿骨頸部の骨密度で,二次評価項目は,末梢骨定量的CT測定法(pQCT)を用いて評価した橈骨遠位端と脛骨の骨構造と強度,骨形成マーカーの血清骨型アルカリフォスファターゼ(BAP),尿中I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)などだった。 2年後,ニトログリセリン群ではプラセボ群と比較し,腰椎,全大腿骨近位部,大腿骨頸部の骨密度の有意な増加が認められた。両群間の差は,腰椎では,ニトログリセリン群1.05 g/cm²→1.14 g/cm²,プラセボ群1.06 g/cm²→1.08 g/cm²で,6.7%(95%CI 5.2%〜8.2%,P<0.001),全大腿骨近位部では,ニトログリセリン群0.92 g/cm²→0.97g/cm²,プラセボ群0.93 g/cm²→0.92 g/cm²で,6.2%(同5.6%〜7.0%,P<0.001),大腿骨頸部では,ニトログリセリン群0.88 g/cm²→0.93 g/cm²,プラセボ群0.87g/cm²→0.86 g/cm²で,7.0%(同5.5%〜8.5%,P<0.001)であった。 「既存の治療法と同等以上の効果を示した」 二次評価項目については,ニトログリセリン群では,橈骨と脛骨の海綿骨3次元骨密度(プラセボ群との差,橈骨11.9%,脛骨8.5%,以下同),皮質骨の厚み(13.9%,24.6%),外周囲長 (7.4%,2.9%)が増加した。骨密度と骨構造が変化した結果,極断面係数(polar section modulus;10.7%,9.8%),極慢性モーメント(polar moment of inertia;7.3%,14.5%)も有意に増加しており(すべてP<0.001),このことによって,曲げ強度とねじれ強度が増加したことが示唆された。 骨代謝マーカーについては,プラセボ群と比べてBAPが3ヶ月後,1年後,2年後に14.4%,20.7%,34.8%増加。NTXは,20.1%,32.8%,54.0%減少した(それぞれP<0.001)。 重大な有害事象は,ニトログリセリン群で4.2%,プラセボ群で4.3%と差はなかったが,頭痛による最初の1年間の試験中断者は,ニトログリセリン群7人(5.6%),プラセボ群2人(1.5%)で,試験完了者における最初の1ヶ月の頭痛もニトログリセリン群40 人(35%),プラセボ群6人(5.4%)と,ニトログリセリン群で高率だった。頭痛の報告は12ヶ月後を過ぎると徐々に減っていった。 同氏らは「骨密度や骨構造,骨強度を示す各指標に対し,毎日のニトログリセリン使用が既存の治療法と同等以上の大きな効果を示した」と結論。 米メイヨークリニックのSundeep Khosla氏は論評で,もしより大規模な研究で骨折予防の効果が確認された場合,ニトログリセリンが全く新しい,安価な骨粗鬆症治療薬となる可能性があると指摘。また,骨への効果がさらに大きく,頭痛などの有害事象を改善したニトログリセリンの開発が進められるべきとしている。 (木下 愛美) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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大西淳子=医学ジャーナリスト
米Amgen社によると、乳癌と前立腺癌を除くさまざまなタイプの固形癌または多発性骨髄腫の患者を登録し、デノスマブ(製品名「XGEVA」)とゾレドロン酸(製品名「ゾメタ」)の骨関連事象(SREs)予防効果を比較した国際的な二重盲検無作為化フェーズ3試験の結果が、Clinical Oncology誌2011年2月22日号に報告された。得られた結果は、SREsを予防する、または発生を遅らせる効果について、デノスマブのゾレドロン酸に対する非劣性を示した。 デノスマブは、破骨細胞の形成・活性化に必須のRANKリガンドを標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体で、米国では2010年11月18日に、骨転移がある固形癌の患者のSREs予防に適用する許可を得ているが、多発性骨髄腫患者への適用は未承認だ。 米Pennsylvania病院のDavid H. Henry氏らは、1776人の進行癌患者を登録、デノスマブ120 mgの皮下注射(886人)またはゾレドロン酸4 mg(腎機能を指標として用量を調整)の静脈内投与(890人)に割り付け、いずれも4週間に1回投与した。全員に対し、カルシウムとビタミンDを毎日摂取することを強力に推奨した。 臨床試験の主要エンドポイントは、割り付け以降の初回SRE(骨折、骨への放射線照射または手術、脊椎圧迫骨折)までの期間に設定された。 初回SREまでの期間の中央値は、デノスマブ群が20.6ヶ月、ゾレドロン酸群は16.3ヶ月で、ハザード比は0.84となりデノスマブの非劣性が確認された(p=0.0007)が、デノスマブの優越性は示されなかった(p=0.06)。 両群の全生存期間、無増悪生存期間に差は無かった。 多発性骨髄腫患者のみを対象とする分析を行ったところ、死亡率はデノスマブ群で有意に高かった。ハザード比は2.26(1.13-4.50)。著者らは人数が180人と少なかったことから、多発性骨髄腫患者に対するデノスマブの安全性と有効性について今回の結果を基に判断を下すことはできないと考えている。 デノスマブ群に多く見られたのは低カルシウム血症だった。顎骨壊死の発生率は両群間で同様だった。投与直後に腎臓に対する有害なイベント発生または血清クレアチニン値の上昇のような反応を示した患者は、ゾレドロン酸群に多かった。 ゾレドロン酸に比べデノスマブは、定期的な腎機能評価やその結果に基づく用量調節を必要とせず、皮下注射で投与できるという利点を持つ。フェーズ3試験の結果は、骨転移が起きた患者の骨折や脊椎圧迫骨折の予防における新たな選択肢としてのデノスマブの有用性を示した。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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森下紀代美=医学ライター
米国臨床腫瘍学会(ASCO)は2月22日、転移性乳癌で骨転移がある患者の骨関連事象(SRE)の予防と治療について、破骨細胞抑制剤など骨の修飾作用を有する薬剤(Bone-Modifying Agents:BMA)の使用に関する臨床診療ガイドラインの最新版、American Society of Clinical Oncology Clinical Practice Guideline Update on the Role of Bone-Modifying Agents in Metastatic Breast CancerをJournal of Clinical Oncologyのオンライン版で発表した。 乳癌に対するビスホスフォネート製剤について、ASCOが最初に臨床診療ガイドラインを発表したのは2000年。2003年には改訂版が発表された。その後、乳癌の補助療法としてのBMAに関する研究や、治療に関連するSREの管理に関する研究の成果が多く発表されたことを受け、最新版ではBMAの使用が主題とされた。 この最新版では骨転移が確認された乳癌患者に対し、米食品医品局(FDA)が承認した3つの破骨細胞抑制剤、すなわち、denosumab、パミドロネート、ゾレドロン酸が推奨されている。いずれかの薬剤が有効性で大きく上回るとの十分なエビデンスはない。 パミドロネートとゾレドロン酸はビスホスフォネート製剤、denosumabは完全ヒトモノクローナル抗体製剤である。denosumabはRANKL(NFκB活性化受容体リガンド)に結合し、破骨細胞による骨破壊を抑制する。 同ガイドラインでは、これらのBMAの使用に関する顎骨壊死について、新たな推奨を行っている。推奨によると、顎骨壊死の発症は稀ではあるが重篤となる可能性があり、破骨細胞の機能を阻害する治療を受ける患者は、治療開始前に歯科の検診を受け、予防的な歯科治療を受ける必要がある。治療中は口腔内の清潔を保ち、可能であれば、顎骨や骨膜の処置などの侵襲的な歯科治療を受けないことが望ましい。 BMAの使用は、骨シンチグラフィで異常を認めても、X線、CT、MRIで骨破壊のエビデンスがない場合、臨床試験以外では推奨されない。また骨外性の転移を認めた場合でも、骨転移のエビデンスがない場合はBMAの使用は推奨されない。 ガイドラインでは、BMAに関する今後の研究課題も示されている。最適な治療期間や治療の間隔の定義、骨転移はないが骨外性の転移を認める患者やステージIVの乳癌患者に対する効果の検討、治療法を選択し有効性を観察するためのバイオマーカーの同定、サプリメントとしてのカルシウムとビタミンDの至適投与量の検討などである。 同ガイドラインはこのサイトで閲覧できる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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医師が必要な検査を怠り、患者として適切な治療を受ける「期待権」を侵害されたとして、山口県内の男性が県内の病院に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が25日、最高裁第2小法廷であった。 千葉勝美裁判長は「期待権の侵害を理由とした患者への賠償責任は、医療行為が著しく不適切だった場合に限って検討されるべきだ」との判断を示した上で、このケースでは「医師はレントゲン検査を行っており、著しく不適切だったとは言えない」と指摘。300万円の賠償を命じた2審・広島高裁判決を破棄し、請求を棄却した。男性の逆転敗訴が確定した。 判決などによると、男性は1988年、仕事中に左足を骨折、同病院で手術を受けた。その後、左足の腫れを訴えて97年に再受診したが、執刀医師は治療を行わず、後遺症が残った。2審は、医師が別の専門医に紹介する義務を怠ったとして期待権侵害を認めていた。 (記事提供:読売新聞)
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近畿大学は21日、同大医学部の福田寛二教授(高度先端総合医療センター再生医療部)らの研究チームが、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から効率的に間葉系幹細胞を作り出す方法の開発に成功し、特許の出願を行ったと発表した。間葉系幹細胞とは骨や軟骨、筋肉、脂肪になることのできる細胞のことで、再生医療の材料として注目されている。 近畿大学によると研究チームは、マウスとヒトのiPS細胞を免疫不全マウスに移植。マウス体内でテラトーマ(奇形種=万能細胞から作られる良性の腫瘍のこと)として分化させた後に、目的とする細胞のみを取り出すことで、効率よく間葉系幹細胞を作り出すことに成功した。この手法で作り出した間葉系幹細胞からは、骨髄などに存在する間葉系幹細胞と同じ遺伝子が発現し、脂肪、軟骨、骨になることができた。 間葉系幹細胞はがん化する危険性が低く、骨や軟骨、歯周病に対する再生医療が始まっているという。ただ、増殖能力が低いことや、採取には手術による侵襲を伴うことなどが臨床応用を進める上で障害だった。そのため、増殖能力が強く皮膚や血液などからでも作製可能なiPS細胞から間葉系幹細胞を作る方法の開発が期待されてきた。 今回開発した手法は、従来のようにさまざまな化学物質を含む培養液の中で分化誘導因子を用いて目的とする細胞を作り出す方法と異なり、体内で分化させることによって、本来の間葉系幹細胞に近い性質を持つ細胞を簡便に作製できる可能性がある。研究チームではマウスのES細胞から膵臓の機能を有する細胞を作り出すことにも成功しているという。安全性の確認などが今後の課題となる。 (記事提供:医療タイムス)
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提供:毎日新聞社 岡山県は4月から、足が不自由な人の歩行を助けるロボットスーツを県内の病院や施設に無料で貸し出す事業を始める。筋力が衰えた高齢者や脳卒中患者のリハビリへの活用の可能性を探る。地方自治体によるロボットスーツ普及支援は全国初で、予算は3年間で約6200万円。県は「ロボット大国・日本の有望株に先行投資して新産業を誘致したい」としている。 貸し出すロボットスーツは「HAL」。「ハイブリッド補助手足」を意味する。開発した筑波大の山海嘉之教授が岡山市出身という縁で普及支援を決めた。全身型(重さ約23キロ)と下半身型(同約15キロ)があり、山海教授が設立したベンチャー企業「サイバーダイン」(茨城県つくば市)が2009年からレンタル販売し、全国で約160台が稼働している。 HALは白い樹脂でカバーした近未来型デザイン。皮膚に付けたセンサーが、脳が出す電気信号を感知すると、股や膝など関節部分にあるモーターが動いて、人間の動きを補助する。 県は下半身型HALを、年間20台前後貸し出す。従来のリハビリ装具に比べてリハビリ期間の短縮につながるか、脊髄損傷など重度のリハビリへの対応ができるかなどを調べる。【井上元宏】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2011年2月28日、Regeneron Pharmaceuticals社は、尿酸降下治療(アロプリノール治療)を開始する通風患者が参加した第3相試験(PRE-SURGE 2試験)で プラセボ群に比べて 今回の試験はアロプリノール開始痛風患者を対象にした2つめの第3相試験であり、最初の試験(PRE-SURGE 1試験)でも今回と同様の痛風発作抑制効果が示されています。 Regeneron社は2011年中旬に痛風治療の適応追加をアメリカFDA(米国食品医薬品局)に承認申請する予定です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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EPAやDHAを含む魚油サプリメントは非小細胞肺癌(NSCLC)の化学療法増強効果や化学療法中の体重/筋肉量低下抑制効果を有することを示唆した2つの小規模試験結果が発表されました。 1つの試験では魚油サプリメントと化学療法の奏効率の2倍以上の改善が関連しました。1年間生存率の有意な改善効果は認められませんでした。 もう一つの試験では、EPA入りの魚油サプリメントで血漿EPA濃度が最も上昇した患者において筋肉量の大幅増が認められています。 ‥> 参考文献 ・ Nutritional intervention with fish oil provides a benefit over standard of care for weight and skeletal muscle mass in patients with nonsmall cell lung cancer receiving chemotherapy. Cancer. Early View (Articles online in advance of print) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ですが、国内の添付文書は、残念ながらあまり情報が充実していません。今回は、このコルヒチンのリスクについて解説したいと思います。 ■コルヒチンの適応外使用 特に、継続して処方されているケースでは、適応外処方がよく見られます。皮膚科からは、好中球性皮膚炎と呼ばれるベーチェット病、スウィート病、掌蹠膿疱症、強皮症などに対して、眼科からはベーチェット病によるブドウ膜炎に対して、消化器内科からは、原発性胆汁性肝硬変や消化管アミロイドーシスなどに対して処方されることがあります。いずれも1〜1.5 mg程度の処方になり、痛風発作の予防のための継続使用よりも高用量になります。 ■コルヒチンの副作用と禁忌 コルヒチンは腸肝循環をする薬剤で、小腸絨毛が損傷されることで「下痢」を発症します。時には、かなり激烈な下痢になります。神経軸索微小管の形成を阻害するため、末梢神経障害も起こります。血中濃度がかなり上昇すると、呼吸抑制を起こすこともあります。 こうした副作用の発現リスクは、血中濃度上昇に従って高まることから、添付文書の禁忌の項には、「肝臓又は腎臓に障害のある患者で、肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の患者」と書かれています。 ですが、肝障害が腎障害がどの程度だとリスクが高いのか、といったことに関する記載は見当たりません。この点については、米国の添付文書にも記載はありません。 ■コルヒチンの用法・用量、腎障害時における注意点 添付文書の用法・用量の項には、以前から「1日3〜4 mgを6〜8回に分割経口投与する」と記載されていますが、先述の米国での勧告を受けて、用法・用量に関連する使用上の注意の項に「投与量の増加に伴い、下痢等の胃腸障害の発現が増加するため、痛風発作の緩解には通常、成人にはコルヒチンとして1日1.8 mgまでの投与にとどめることが望ましい」という記載が追記されました。 この「1.8 mg」というのは、アメリカでは0.6 mg製剤があるからなので、0.5 mg製剤しかない日本では「1.5 mgまで」と解釈するのが現実的だと考えます。そもそも痛風発作に対する効果は、1.8 mgと4.8 mgとで差がなかったとの報告もあり、用法・用量欄に書かれている「3〜4 mg」は、使用すべきでない量だと私は考えます。 腎障害がある場合は減量も必要です。海外では、Scr≧1.6 mg/mL(Ccr<50 mL/min)では、1日1.2 mgを越えないこととされていて、透析患者には継続的な投与は推奨できないとされています。 ■コルヒチンの相互作用 添付文書に記載のある薬剤の中で、クラリスロマイシンはCYP3A4を強力に阻害することおよびP糖蛋白も強力に阻害します。肝障害や腎障害があれば禁忌の扱いになりますが、これらがなくても、可能な限り併用を避けるべきだと考えます。 特に、適応外処方で多めの量を継続的に服用している場合は、疑義照会をかけるべきで、当社では、禁忌に準じた扱いをするように指導しています。 同様に、シクロスポリンもP糖蛋白を阻害するので、併用されていたら、確認の疑義照会をかけるべきだと考えます。ベーチェット病ではシクロスポリンと併用することがあるので、特に注意が必要です。 クラリスロマイシンとシクロスポリンは、コルヒチンとの相互作用で死亡例も報告されています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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徳島大学疾患ゲノムセンターの岡崎拓教授の研究チームは、リンパ球の膜表面にあるたん白質「LAG-3」が自己免疫疾患の発症の制御に重要な役割を果たしていることを突き止めた。マウスの実験モデルを用いた解析で、同たん白質の産生遺伝子が働かなくなり、しかも他のたん白質産生遺伝子の機能不全などの要因が組み合わさると、発症に関与。しかも症状が悪化することもわかった。同たん白質産生遺伝子はヒトにもある。有効な根本治療法がほとんど確立されていない自己免疫疾患に対し、分子ネットワークシステムの解明を進めるうえで重要な発見となり、有効な治療法開発に一歩近づく成果といえる。 今回の成果は、岡崎教授と京大、金沢大、理研、実験動物中央研究所から参画したチームと協力により得られた。研究グループはこれまでにPD-1遺伝子の欠損したマウスが系統ごとに異なる種類の自己免疫疾患を自然発症することを発見しており、この知見に基づき新たな研究成果を導いた。 研究チームは、PD-1欠損マウスや、そのほかに遺伝子欠損すると1型糖尿病、自己免疫疾患にならないが、抗体機能の不十分になるAID酵素ができないなど、疾患を自然に発症させるマウスなどを交配し、複数のタイプの遺伝子欠損モデルマウスを作出。これらが自己免疫疾患を引き起こすのか否かを調べたところ、自己免疫疾患を発症するPD-1・AID二重欠損マウス「Aidaマウス」と、両遺伝子欠損だが発症しないマウスのいることを確認。詳細に染色体を解析すると、Aidaマウスでは、AID遺伝子の配列近くにあるLAG-3の遺伝子に変異があり、機能の欠失になることを発見できた。 さらにさまざまな検証を経て、解析を続けると、LAG-3単独で欠損させても自己免疫疾患は発症しないが、いっしょにPD-1欠損があると、激しい心筋炎を引き起こし、悪化させることもわかった。一方、LAG-3とPD-1が正常に機能すると、協調して働きリンパ球の増殖やサイトカインの産生を抑制することが明らかになった。 人口の約5%が患っていると推定されている自己免疫疾患。現在、ほとんどの疾患に根本治療は確立されておらず、対処療法が行われている。そこでLAG-3の機能をうまく調節する技術を導き、他の知見と組み合わせることで、自己免疫疾患の発症を抑えたり、悪化を食い止める治療につながる可能性もある。成果は、米国科学雑誌「Journal of Experimental Medicine」7日付電子版に掲載された。 © 化学工業日報社 2011年 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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イレッサ訴訟で大阪地裁が25日に言い渡した判決理由の骨子は以下の通り。 【イレッサの有効性】 イレッサの有効性は、2002年7月の輸入承認時および現在のいずれにおいても肯定することができる。 【イレッサの輸入承認時における間質性肺炎等についての認識可能性】 イレッサの輸入承認当時、治験その他の臨床試験の結果などから、死に至る可能性がある間質性肺炎等を発症する危険性についての認識可能性があった。 【イレッサの有用性】 イレッサは、輸入承認時および現在のいずれにおいても、またセカンドライン(2次治療)およびファーストライン(初回治療)のいずれにおいても、その有用性を肯定することができる。 【被告会社の責任】 アストラゼネカ(AZ)は、少なくとも第1版添付文書の重大な副作用欄の最初に間質性肺炎を記載すべきであり、またイレッサとの関連性が否定できない間質性肺炎が致死的な転帰をたどる可能性があったことについて警告欄に記載して注意喚起を図るべきであった。そのような注意喚起が図られないまま販売されたイレッサは、抗がん剤として通常有すべき安全性を欠いていたものと言わざるを得ず、2002年7月当時のイレッサには、製造物責任法上のいわゆる指示・警告上の欠陥があったと認められる。 【国の責任】 輸入承認当時、イレッサの有用性を認めることができ、また輸入承認前後の安全性確保についての国の対応が著しく合理性を欠くものとは認められないから、国には、イレッサの輸入を承認したことや承認前後に必要な安全性確保のための権限を行使しなかったことについて国家賠償法上の違法はない。 【因果関係】 死亡した3名のうち2名の患者および1名の原告の間質性肺炎の発症等とイレッサの服用との相当因果関係は認められる。 【結論】 イレッサについては、2002年7月のイレッサの輸入承認当時、製造物責任法上のいわゆる指示・警告上の欠陥があったと認められるから、AZには主文の通り、死亡した3名のうち2名の患者の遺族である原告らおよび1名の原告に対し、精神的苦痛を慰謝すべき義務がある。 その余の死亡した1名の患者との関係では、イレッサには指示・警告上の欠陥等はなかったというほかはなく、したがって、その遺族である原告らの請求には理由がない。 国については、イレッサの輸入承認に関し国家賠償法上の違法を認めることができないから、原告らの請求には理由がない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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進行肺癌患者41人の試験で VEGFやbFGFの血中レベル低下効果が示されています。研究者によると、bFGFのVEGF分泌誘導作用が幾つかの試験で報告されています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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提供:毎日新聞社 日本再生医療学会(理事長、岡野光夫(てるお)・東京女子医大教授)は28日、理事会を開き、薬事法による承認や保険適用を受けていない幹細胞治療に関与しないよう会員を対象に勧告を出すことを決めた。勧告は3月2日、全会員3475人(2月21日現在)に配信する。安全性や治療効果が確立していない、不適切な治療による健康被害が広がることを懸念し、注意喚起するのが狙い。同学会が勧告を出すのは初めて。(3面に「質問なるほドリ」) 日本では、人間の幹細胞の取り扱い方を定めた指針に沿った臨床研究や、薬事法に基づく治験といった正規の手続きを踏まなくても、研究段階の治療を医師の裁量で行うことが認められている。 勧告文では、正規の手続きを経ないまま「医師の裁量権」を根拠に、幹細胞を血液中に入れたり、患部に移植する「医療と称する行為」が行われていると指摘。さらに、それらの不適切な幹細胞治療を海外から訪れた患者に施す「医療ツーリズム」によって医療事故が発生しているとして、指針に沿わず、臨床研究や治験を経ていない幹細胞治療などの再生医療を「断固容認しない態度」を認識するよう求めた。 岡野理事長は「正規の臨床研究や治験が厳しい基準のもとで行われている一方で、自由診療で効果のはっきりしていない治療行為が野放しになっている。患者を守るため、不適切な幹細胞治療はしないことを会員に強く求めたい」と話す。【須田桃子、八田浩輔】 ■解説 ◇安易な実施懸念、信頼損なう恐れ 日本再生医療学会が、不適切な幹細胞治療を容認しない強い姿勢を打ち出した背景には、科学的根拠が低く、安全性が疑問視される幹細胞治療が想像を超えるスピードで広がっている現実がある。実際には研究段階ながら、美容整形や糖尿病などで幹細胞治療の実施をホームページなどに掲げる医療機関は全国各地に存在する。学会は「安易な実施が、幹細胞治療自体への信頼を損なう恐れがある」と危機感を強めている。 人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使った幹細胞治療は、再生医療の切り札として、難病患者らの期待が高い研究分野だ。一方、例えば骨髄や脂肪細胞から作られ、美容整形などで多く使われている「間葉系幹細胞」は、そもそも粘着性が高く、塊を作りやすい特徴がある。動物実験では、血管が詰まって死ぬ重大な副作用が確認されている。 学会の勧告には、強制力はない。しかし、現場の医師は患者に対し、治療の危険性も含めた説明を尽くす責任を負ったと言える。【永山悦子、八田浩輔】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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提供:共同通信社 人の乳歯の幹細胞を培養した液体を脳梗塞のラットに投与し、運動機能を回復、脳梗塞の範囲を縮小させることに名古屋大の上田実(うえだ・みのる)教授らが成功した。詳しいメカニズムは不明だが、液体に含まれるタンパク質が脳の細胞の修復を促したとみている。 機能が損なわれた臓器や組織の再生医療として、細胞の移植などが考えられているが、細胞自体は使わない新たな治療法となる可能性がある。 3月1日から都内で始まる日本再生医療学会で発表する。 上田教授らは幹細胞を培養後、幹細胞を取り出して液体だけをろ過、濃縮し、保存のため凍結乾燥し粉末にした。これを生理食塩水に溶かし、脳梗塞のラットの脳に直接投与すると、全く動かなかった足が6日後には動くようになった。 ラットの鼻に、この培養液を2週間、毎日投与する方法でも同様に運動機能が回復した。鼻の粘膜を通じ脳に到達するらしい。脳梗塞の範囲は、液体を投与しないラットの約3分の1になった。 液体には乳歯幹細胞が出すタンパク質が含まれ、神経細胞の保護や血管の誘導、脳内の別の幹細胞の働きを促すなどの作用をしているとみられるという。 上田教授は「細胞を使う場合に比べ、安全性が高くコストも安い。製剤化できるので、脳梗塞や脊髄損傷の急性期の患者にも使える可能性がある」と話している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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提供:共同通信社 さまざまな組織になれるとされるヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)に免疫抑制剤として知られる「サイクロスポリンA」という物質を加えて培養し、高効率に心筋細胞を作ることに京都大iPS細胞研究所の山下潤(やました・じゅん)准教授らのチームが成功し28日、発表した。 これまでの胚性幹細胞(ES細胞)の研究で、ヒトではマウスと比べ心筋細胞ができる効率が低いことが分かっていた。 チームは「正常なものに近い心筋細胞を効率よく作る技術を確立できた。心筋細胞移植などの再生医療や新薬開発に貢献できる」としている。 チームは、マウスiPS細胞をサイクロスポリンAを加えて培養すると、加えない場合の約12倍の心筋細胞ができることを発見。ヒトiPS細胞でも、培養を始めて12日目には拍動する心筋細胞の数が、加えない場合に比べ4倍以上に増えた。 ヒトiPS細胞からできた心筋細胞は10ヶ月以上拍動し、心臓の心室の細胞と同じ性質を持っていた。「Z帯構造」という心筋細胞の特徴を持っていることも確認した。 成果は米科学誌プロスワン電子版に掲載された。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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提供:WIC REPORT(厚生政策情報センター) 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 医療情報化に関するタスクフォース(第8回 2/28)《首相官邸》 政府が2月28日に開催した、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)の医療情報化に関するタスクフォースで配付された資料。この日は、どこでもMY病院について、運営主体に関するルールや具体的イメージを議論したほか、報告書骨子案が事務当局より提示されている。 どこでもMY病院は、標準化された電子的医療情報等を、情報提供機関が、医療機関や患者・国民に提供できる環境を実現する構想のこと。情報提供機関には、膨大な分量の、きわめてセンシティブな診療・健康情報が集積されるため、厳格なルールの下で情報を取扱う必要がある。この日は、事務当局から、そのルール案が提示されている。たとえば、個人情報の安全管理については、当面、既存の医療分野の個人情報保護ガイドラインを準用するが、情報内容に応じた見直しが検討される予定だ。また、個人情報の利活用については、(1)個人が診療に役立てる場合などは、「一次利用」として認める(2)匿名化による「二次利用」は禁止する(3)レセプト情報等の提供について制度改正等が整った場合には、匿名化情報の利活用を再検討する-としている(p6-p9参照)。 どこでもMY病院の具体的イメージとしては、第1期サービス(2013年度)では「電子版お薬手帳」から、第2期サービス(2014年度以降)では「個人参加型疾病管理への活用」からスタートしてはどうかとの提案が事務当局からなされている(p52-p80参照)。 さらに、この日は、二次医療圏を超えた地域連携ネットワークの拡大についても議論が行われた。これは、既存の中核病院を中心としたネットワークではコストや利便性の面から限界があるため、都道府県単位で共通データベースを構築・運営し、広域ネットワークを一元管理するというもの。この際、委員からは「都道府県レベルで、医療情報連携を推進するための地域協議会を設置してはどうか」との意見が出されている。協議会は、情報連携のためのハブ機能、連携パス情報の提供、診療情報提供書保管サービスなどを行うことが構想されている(p81-p102参照)。 (その1:6.3M) (その1:7.3M)、その他の記事はこちら | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2011年2月28日、Pfizer(ファイザー)社は、進行性の手の病気・デュプイトレン拘縮(Dupuytren's contracture;デュピュイトラン拘縮)治療薬 Pfizer社は欧州での同剤の販売権を有しています。残りの地域での販売権はAuxilium Pharmaceuticals社が有しています。 同剤の欧州での販売は今年中に始まる予定です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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鼻ポリープを有する慢性鼻副鼻腔炎患者が参加した無作為化試験の結果、プレドニゾンをまず2週間経口服用して次に ただし前者と後者の効果の有意差は28週時点までに消失しました。 プレドニゾン服用群は副腎機能抑制と骨ターンオーバー上昇を示しました。この作用は一過性であり、28週間時点までに消失しました。 ‥> 参考文献 ・ Treatment of Chronic Rhinosinusitis With Nasal Polyposis With Oral Steroids Followed by Topical Steroids. Annals of Internal Medicine. February 28, 2011 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2月21日、武田薬品工業のダーゼン(一般名セラペプターゼ)が自主回収となりました。40年以上もの長きに渡って販売されてきた医薬品が、プラセボとの間に有意差を示すことができず回収になったということで、大きな驚きを持って受け止めた方が多いのではないでしょうか。 ところでこのニュース、皆さんは第一報をどのような形で受けましたか? 今回は、製薬企業における重要な情報の「伝え方」について考えてみたいと思います。 まず、理想を言いますと、今回のような重要な案件は、MRさんが各薬局を訪問し、詳細な理由や経緯を含めて、直接情報を伝える形が望ましいのかもしれません。 しかしながら、なかなかそういうわけにもいきません。報道によりますと、ダーゼンの納入医療機関数は「病院2000カ所、診療所21,000カ所、調剤薬局46,800カ所」とされています。武田のMRは約2000人いると言われていますが、ダーゼンのアナウンスのためだけにそれぞれの施設を訪問したとしても、かなりの時間がかかってしまうでしょう。 そうであれば、卸のMSさん伝いに情報提供したり、日本薬剤師会が送るFAXを通じて伝えるなど、現場への優先的な情報伝達手段を使ってアナウンスするという手段が現実的でしょうか。 とはいえ、DIオンラインを見ているような皆さんであれば、報道で第一報を知ったという方も少なくないはずです。特にインターネットの即時性と拡散性は凄まじいものがありますので、「ネットニュースの方が早かった」もしくは「ツイッターで知った」なんてケースも結構ありそうです。 ネットにおける情報の取り扱いというのは、実はとても難しい部分があります。ネットの情報が、現場へのMRさんやMSさんによる情報より早過ぎると「現場に伝えないでホームページに載せて終わりか!」という批判が起こりますし、逆にネットの方が遅かったり載せなかったりすると、「この時代にホームページにすら載せてないのか!」と怒られてしまいます。情報を現場へ伝達することと、ネットで公表するタイミングに、メーカーサイドはとても気を遣うのではないかと思うのです。 さて、今回の武田の対応を見ていますと、あくまで私見ですが「うまく対応した」のではないかと思います。と言いますのも、今回、武田は公表のタイミングをある程度、意図的にコントロールしたのではないかと思うのです(これももちろん私見です)。そのあたりについて少し分析をしてみます。 まず、自主回収を行った2月21日は月曜日でした。月曜日の午前中といえば、どこの薬局・医療機関も慌ただしく時間が過ぎます。ネットで公表したり、ニュースが流れていても、他の曜日と比べてパソコンでの情報収集があまりできない日です。果たしてこれは意図的だったのでしょうか。 そして、ネットでの公表から医療従事者への「プッシュ型の情報配信」まで、ある程度、時間差を設けていました。私が調べを尽くしたところ、ダーゼンの自主回収について武田のホームページに掲載されたのが21日午前9時。ところが、武田が医療関係者向けに対して配信しているメールでそのことをアナウンスしたのは、翌22日の午前中になってからでした。 ネットでの公表と医療関係者向けのメール配信を同時に行ったら、どうなるでしょうか。現場でMRさんやMSさんから回収の話を聞く前に情報を得る医療従事者は、いわば「寝耳に水」なわけで、「現場にきちんと伝えずに、メールとホームページに載せて終わりか」という批判につながります。 かといって、回収の情報はアナウンスしなければなりませんし、現場で情報を得た人が、確認のためにホームページを訪れるかもしれません。そういうケースに対応するために、ホームページへの情報掲載は早い段階で行わなければならないのです。 ホームページ掲載というプル型情報を先行させ、メール配信というプッシュ型情報を少し時間を置いてから流すことで、MRさんやMSさんが訪問するための時間を稼ぎ、批判を最小限にとどめることができたのではないでしょうか。 ここからは蛇足になります。武田のアナウンスによりますと、今回、自主回収となったダーゼンは「2009年度国内販売実績は67億円」であり、さらに「ダーゼンの自主回収が今年度の業績に与える影響は現時点では軽微であると見込んでいます」とのことです。「67億円が軽微」ってどんだけの企業だよ!? と思ってしまいます。 ただ、武田の連結売上高は1兆5383億円(2009年3月期)と公表されています。確かにこの金額に比べれば、67億円なんて大したことはないのかもしれません。これは日経メディカルオンライン編集長の風間浩さんがツイッターでおっしゃっていたことなのですが、一般の金銭感覚に置き換えて考えると今回のアナウンスに納得がいきました。売上高の「億円」を「円」に読み替えてみますと、売上高が15,383円で、ダーゼンの販売実績は67円になるのです。たしかに、67円なんて軽微……なんですね。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日本病院団体協議会(日病協)の邉見公雄議長(全国公私病院連盟副会長)は2月25日に行われた代表者会議後の記者会見で、日病協を構成する11の病院団体を通じ2009年4月から10年3月末までの1年間をかけて実施したADR(裁判外紛争解決)に関するアンケート調査の結果を明らかにした。 同調査では、1000病院に調査票を配布し、400病院から回答を得た(回収率は40%)。邉見議長によると、ADRに対する賛否は「半々ずつ」あったという。 400病院のうち、実際に患者や家族からADR実施の申し入れがあったと答えたのは20病院。1病院で複数件の申し入れがあった施設もあったことから、申し入れ数は24件となった。 24件の申し入れのうち、医療機関側が受け入れ、実際にADR手続きに移行したのは13件。具体的には、▽内視鏡検査中に大腸に穴があいた▽骨折した患者の搬送時の処置が適切だったか否か▽分娩時の縫合不全▽心臓エコーの実施時期が適当か否か▽腫瘍マーカーが上昇していたにもかかわらずがんの発見が遅れた―などの事案に関するもの。 一方、受け入れなかった11件については▽何度も繰り返し説明を行った▽20年前のことで申し入れてきた▽きちんとインフォームドコンセントを実施しているにもかかわらず、思いこみのみで申し入れてきた▽説明したが高額の金銭を要求してきたため話し合いは無理と判断▽ADRではなく裁判を優先する―などの理由が寄せられたという。 ADRを実施して「よかった」と答えた医療機関は、早期解決や費用が安くすむこと、第三者が入ることで建設的な話し合いができること、裁判と異なり証人喚問もなく関係者の心理的負担が小さくてすむことなどをメリットに挙げた。ADRに「賛成できない」とした医療機関は、患者側にのみメリットがあることや、ADRが浸透すると安易に利用が広まってしまうことなどを理由に挙げた。 (記事提供:医療タイムス)
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第一三共は1日、がん事業を強化する一環として、米国の研究開発型企業プレキシコン社(カリフォルニア州バークレー)の全株式を取得することで合意したと発表した。友好的買収で、全株式取得に8億500万ドル(約659億7000万円)を支払う予定。効率的な創薬技術や多くのキナーゼ阻害剤を保有する同社を買収することで、がん事業を強化することが狙い。買収完了時期は非公開。 第一三共の中山讓治社長は同日の会見で、これまでは独U3ファーマの買収や導入などでがん領域の充実を図ってきたが、2015年までの目標として掲げている世界クラスのパイプライン確保に向けては「十分ではない」ことから、「さらに新たな技術、パイプラインの導入を探してきた」とした。プレキシコン社の買収により、がん領域でのパイプラインは2つ増えて9製品となった。 プレキシコン社は2001年に設立された、がんと炎症、心腎疾患、中枢神経を主要研究開発領域とするバイオベンチャー。従業員数は約45人で、低分子化合物ライブラリーを用いて標的タンパク質と共結晶をつくることで効率的な創薬に結び付ける技術を有している。 主要開発品については、悪性黒色腫を対象疾患とした「PLX4032」を創製し、スイス・ロシュと共同で海外臨床第3相(P3)試験を進めている。欧米では11年中の申請を予定し、発売時には第一三共が最大1億3000万ドルの対価を支払う。買収により、米国では米子会社第一三共INC.とロシュグループのジェネンテック社が承認取得後に共同販促を行う予定。 このほか、転移性乳がんを対象とする「PLX3397」と関節リウマチ治療薬「PLX5622」については、海外P1試験を実施している。 ●中山社長「高い創薬力が最大の魅力」 プレキシコン社を買収した目的について、中山社長は「『PLX4032』(を導入すること)のウエートが最も高い」と説明。承認が見込めることや、P3試験の中間解析で主要評価項目を達成していて効果がはっきりと示されていること、悪性黒色腫が重篤な疾患で有効な治療薬がないことなどを理由として挙げた。 一方、申請を予定している化合物を創業から10年で生み出す創薬技術や人材にも期待感を示した。中山社長は「高い創薬力が最大の魅力と考えている」と述べ、がん領域に限らずプレキシコン社を米国での創薬研究拠点と位置付けた。 15年までの目標達成に向けては、「これで十分とは言い切れないが、少なくとも形は整った」とし、今後は世界各地の研究拠点で内部の組織力を高めていく考えを示した。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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黒原由紀=日経メディカル
日本再生医療学会は3月2日、再生・細胞医療の安易な実施に警鐘を鳴らす勧告文を発表した。同学会の会員に対し、再生・細胞医療は、「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針(ヒト幹指針)」や薬事法、ガイドラインなどの下で臨床試験や臨床研究として行い、そのほかの安全性・有効性が証明されていない医療行為には関与しないよう強く求めた。
再生医療を巡る問題については、既にメディアでも報道されており、10年11月にはNature誌が韓国企業の幹細胞ビジネスについて取り上げている(Nature2010;468:485)。同誌は、韓国のRNL Bio社が日本や中国などの医療機関と提携し、患者の脂肪組織から幹細胞を調製、パーキンソン病や腎不全、糖尿病などの治療に用いていると報じた。さらに、同社と提携する京都市内のクリニックで、幹細胞移植を受けた70歳代の韓国人男性が肺塞栓で死亡したことを紹介したほか、同社が行っている治療は有効性に疑問があると指摘している。 この死亡事例については、今年2月18日に開かれた厚生労働省の「再生医療における制度的枠組みに関する検討会」でも取り上げられた。同検討会は同省に事実関係の把握を要請。「国内での再生・細胞医療の発展が妨げられてはならない」とした一方で、有効性に乏しい再生・細胞医療をむやみに実施している悪質なケースについては、「ペナルティーを科すことも検討すべきではないか」との見解も示された。 日本再生医療学会理事長を務める東京女子医大大学院再生医工学分野教授の岡野光夫氏は、今回の勧告文の発表に当たり、「医師法の範囲内ではあっても、幹細胞治療に関しては、あくまでヒト幹指針などに則って実施してほしい。学会として、患者のためにどのような体制で再生・細胞医療が行われるべきかをきっちり発信していく。行政と相談しながら、適正な方向へ持っていきたい」と強調した。 同学会は3月2日の総会で勧告文を会員に配布したほか、ウェブサイトにも掲載する。なお、一般市民に対しては、今年2月1日に同学会がウェブサイト上で発表した声明文で、国際幹細胞医療学会が作成した「幹細胞治療について患者ハンドブック」に目を通し、有効性の証明されていない再生・細胞医療をうたう診療行為を安易に受けることのないよう呼び掛けている。 再生医療は、今年1月7日に内閣府に発足した「医療イノベーション推進室」の重要課題にも取り上げられている。同学会は、薬事法、医師法が現在の医療事情に対応できていないとして、今後は両法の改正などを訴えるとともに、適切な医療提供体制の構築に努めていく考えだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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麻疹排除に向けた詳細情報の把握が目的 久保田文=日経メディカル
厚生労働省は近く課長通知を出し、感染症法に基づく麻疹の届出様式などを改正する。麻疹ウイルスの分離同定や遺伝子検査の検体に尿を加えるほか、新たに発熱や発疹の出現日、診断の根拠となった検体の採取日などについて記入を求める。 日本は、2012年に麻疹を排除する目標を掲げており、2010年の麻疹報告数は457人にまで減っている。しかし、報告数が減る中で、伝染性紅斑や突発性発疹でも麻疹特異的IgM抗体検査が偽陽性となり麻疹と誤診される例や、海外渡航時に麻疹に感染した輸入例が目立つようになった(関連記事:2010.11.17「厚労省、麻疹の誤診で注意喚起」)。 厚労省は届出様式などを変更して、麻疹排除に向けてより詳細な情報を入手できるようにする。3月2日に行われた第7回麻疹対策推進会議において、厚労省が改正後の麻疹の届出基準、届出様式を提示。委員からは異論が出ず、厚労省は今月中にも課長通知を発出する予定だ。 麻疹の届出基準では、分離同定による病原体の検出、直接PCR法による病原体遺伝子の検出、抗体の検出(麻疹特異的IgM抗体の検出、ペア血清での抗体陽転または抗体価の有意上昇)のいずれの検査を行うか、臨床症状から麻疹と診断することになっていた。これまで分離同定と遺伝子検査の検査材料としては、咽頭拭い液、血液、髄液の3つがあったが、改正後は尿を加えた4つとする。 麻疹の届出様式では、これまで発病年月日を記入する欄しかなかったが、改正後は症状の出現日について詳細に把握できるように、症状について記載するスペースに発熱や発疹の出現日を記入する欄を設ける。診断方法については、陰性の結果も含めてすべての検査結果を記載するように求める。その上で、診断方法について記載するスペースで、分離同定や遺伝子検査のための検体採取日を記載する欄を加える。 さらに血清IgM抗体の検出については、検体採取日に加えて、結果について陽性、陰性、判定保留のいずれかを選択するように変更。検査結果の抗体価を記載する欄も追加する。最近、輸入例が目立っていることから、国外で感染した症例については、感染した詳細な地域に加え、渡航期間も記入するよう変更する。 改正後は、麻疹特異的IgM抗体検査の抗体価が弱陽性などで、麻疹と誤診された疑いがある症例については、保健所などが遺伝子検査を行うよう促すケースも出てきそうだ。 今回の課長通知では、麻疹以外の感染症についても同時に届出基準などを改正する予定。今のところ、ツツガムシ病の診断方法として病原体の分離同定と遺伝子検査を加えることや、検体に病理組織を追加するなど、複数の感染症について診断方法や検体の追加が検討されている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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提供:毎日新聞社 幹細胞治療で、幹細胞が血管に詰まる副作用を防ぐ手法を、自治医科大のチームが開発し、1日、東京都内で開かれた日本再生医療学会で発表した。同学会は、科学的根拠がなく、安全性が確認されていない幹細胞治療について、「実施を断固容認しない」との勧告を全会員に出す方針。幹細胞治療の安全性を確保する方法の一つとして注目されそうだ。 幹細胞治療は、損傷した組織を修復、再生するため、幹細胞を血管に点滴したり、患部に直接移植する。 同大は大塚製薬工場などと協力したブタの肝臓再生を目指す研究で、血管から人の美容整形などの幹細胞治療でも使われる「間葉系幹細胞」入りの生理食塩水を注入したところ、数日で幹細胞が固まって血管に詰まり、ブタが死んだ。マウスの実験でも、血管閉塞によって死ぬ例が確認されている。分析の結果、間葉系幹細胞は、もともと粘着性が高く、培養の処理で細胞膜が傷つくと、より接着しやすくなることが判明。生理食塩水に間葉系幹細胞を入れると、約30分で底に沈み、くっつき始めた。 そこで、市販されている医療用点滴薬のうち、代用血液などに使う点滴薬を組み合わせた液体を作ったところ、間葉系幹細胞を入れても、沈殿や接着が起きず、浮遊状態が続くことが分かった。 小林英司・同大客員教授(移植・再生医学)は「治療の科学的検証を続けることは必要だが、現状の安易な点滴は危険だ。この成果が、少しでも危険を減らすことに役立ってほしい」と話している。【永山悦子】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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MRIC メールマガジン Vol.52
主婦 山根希美 【杯中の蛇影】 晋の時代、楽広という優れた人がいて、江南省長官を務めていた時のこと いつも来る親しい友人があったが、ながいこと訪ねてこない。広はふしぎに思ってそのわけをたずねてみた。すると、 「このまえ、うかがって酒をいただいていたときでした。飲もうとすると、杯の中に蛇が見えるではありませんか。気色がわるいけれど飲みましたが、それから具合が悪いのです。」 おかしいことだ、と広は考えた。このまえ飲んだのは? ......役所の一室だ。あそこの壁には弓がかかっていたな? そうだ、弓には漆で蛇の絵がかいてあった。......広はまたその人を招んで、まえの所で酒をくみかわした。杯に酒をついで、客にたずねた。 「杯のなかに、また見えますか?」 「ああ、このまえとおなじに!」 「その蛇は、あの弓の絵の影ですよ。」 客ははっと悟り、病はたちまちなおったという(「晉書」楽広伝)。 この故事からうまれた「杯中の蛇影」は、「疑いをもってみれば、なんでもないことに神経を悩ますことになる」という意味でつかわれるようになったが、私は、その説明には、少し物足りなさを感じている。 楽広は、友人の訴えを聞きとり、冷静に検証して再現、友人自身が気づき納得できる形で説明することで、友人の病を治したのだ。 この友人が患い、楽広が治した病こそ、現代の医療界を根幹から蝕んでいる「不信という病」に他ならない。 そして、私は、この故事のなかに、その治療法が示されていると考えている。 【たらいまわし体験】 私は、11年前の冬、長女を妊娠中、常位胎盤早期剥離にみまわれ、一旦入院した個人医院から高度医療機関に母体搬送されることになったが、なかなか受け入れ先が見つからずに、自宅で大量出血してから大学病院に収容されるまで3時間を要した、俗にいう「たらいまわし」を経験し、以降、医療問題に関心をもつようになった。 大学病院での入院期間は、私にとって価値観を大きく変える大きな出来事だった。周産期診療部では、ハイリスクの妊娠出産に望む多くの妊婦と赤ちゃんと、それを支える医師やスタッフに出会い、自分たちが、安心安全で当たり前と思っていた妊娠や出産が、現代でも高いリスクがあり、日本の高い安全性を誇る医療が、多くの医療従事者の努力と犠牲によって成り立っていることを初めて知ったからだ。 しかし、それはあまりに、それまで自分がいた世界とは隔離されていたために知ることのなかったことばかりで、退院後、自分のまわりの母親仲間に話しても、殆どの人が知らないし、ピンとこない様子だった。 反面、かかりつけ医に午前中受診し、前兆と思われる症状があったのに帰宅させられたことを、「それは医療ミスではないか」といわれることは多かった。 当時、医療事故や医療ミスに関する報道が盛んにおこなわれ、「患者本位の医療の安全を」という論調が強かったとおもう。長女は後に自閉症と診断され、障害児をもつ家族との交流の中でも障害の原因は、出産時の事故、医師のミスではないかと考えている親は少なくなかったが、名もない素人が病院や医師相手に訴訟を起こすことなど、まず不可能であったので、実際に訴訟を起こした人には、直接出会うことはなかったが、ほとんどの人が確証もないまま、「医療行為に過失があったのでは?」という不信感に苛まれながら、困難な子育てに忙殺されていた。 【訴えたいのか?!】 我が家に、自分用のパソコンとインターネットがやってきてから、自分なりにいろいろ調べたり、医師が多く参加していると思われる医療系の掲示板などに、自分の体験を書き込み、常位胎盤早期剥離の前兆だったのでは? とおもう症状について質問すると 「そんなことを今更調べてどうするつもりだ? その開業医を訴えたいのか?!」 「あんたや子供が無事だったのは、その開業医や受け入れ先のおかげなんだから、感謝しろ」というような返事を頂戴した。 自分でも調べてみて、「常位胎盤早期剥離」は予測が不可能なこと、母子ともに死亡することもある現代でも怖い病気であったこと、母子ともに元気でいられることがどんなに幸運であったかもわかり、関わって下さったすべての方に深く感謝している。しかし、同時にNST波が異常であったこととの関連性を知りたかったのだが、その「自分の身に起きたことを知りたい」という思いを「訴えたいのか?!」という言葉で切り捨てられたことに強いショックを受けた。 私には、そのつもりはなかったのだが、そう言わせた理由がどこかにあるのなら、それを知りたいと思うようになり、苛立ちを見せる医師(と思われる人々)の言葉を拾い、理解できないことは尋ねた。更に酷い言葉を返されることもあったが続けているうちに多くのことを知ることができた。 医師看護師不足、医師の30時間を超える連続勤務、過重労働から鬱病を発症し自殺した医師の遺言のこと マスコミによる偏向報道、増える訴訟、過剰な期待や要求をする患者や家族のこと 当時、のちに「県立大野病院事件」「大淀病院事件」という改めて説明の必要のない大事件につながる「杏林割り箸事件」が医療系掲示板を騒然とさせていた。 現場の医療者たちも、深く傷つき、患者を信じることができない不信という病に苦しんでいたのだ。 以後、自分の身に起こったことから、本当に学ばなければならないのは何なのか? 自分にできることは何なのかと考えるようになったが、そのあと長女の障害発覚、療育、自身の鬱病などのために、なにもできないまま年月がすぎた2007年、新聞で、京都府医師会の中に、医療・介護関係者、マスコミ関係者、一般府市民などがあつまり、医療・介護現場で起こっている様々な問題について、それぞれの立場からざっくばらんに語り合うことで、よりよい関係を築くための心得を探ることを目的に、「今の医療、こんなんで委員会」が出来たことを知った。 【今の医療、こんなんで委員会】 その頃、インターネット上で、多くの医療従事者と話し合っていくなかで、「誰もこんな話は興味がないし、聞いてくれない。高い給料貰って、自分のやりたいことをやっているのに弱音をはくな、嫌なら辞めろと言われる。実際、多くの仲間が辞めていった。自分も辞めたいが辞めたら、この地域の医療はどうなるかとおもうと辞められない。だから、あなたのように関心をもって聞いてくれる人がいるというだけでとてもうれしいし、まだもう少し頑張ろうとおもう」といっていただくことがときどきあった。 実際、私ができたのは、「関心と共感を持って聞く」ということだけだったが、それだけでもいいということは、つまり、現場を守っている医療者の声を私たちが直接聞くという機会がないことが、医療者と患者側との溝の原因になっているのではないかと考えていた。 そんな時に、医師の中に同じように対話の必も要性を考え、その場として京都府医師会が提供するというニュースに感激して、すぐに京都府医師会に記事の感想をメールに書いて送り、それがきっかけとなって、こんなんで委員の一人として参加させていただくことになった。 初めて府医師会館に行った時、担当理事から「医療について、おかしいと思うことやわからんとおもうこと、なんでも遠慮せんという発言してや」と声をかけていただいた。 そして改めて、「患者側や医療者ではない一般の人たちは、医療の不確実性も限界も知らないから無茶な要求をするが、我々医師側も知らせてこなかったし、外部から批判されることを恐れて閉鎖的になってきたことを反省しなければならない。医者がなにを考えて診療を行っているのか、今の医療のなにが問題だと考えているのを、患者や報道関係者や一般の人に知ってほしいし、逆に、みんなが医療や介護について考えているのかを知りたい。 どんな意見や疑問にも、患者側に誤解や知識不足があれば説明して訂正し、こちらに非があることは率直に受け入れる。すぐにここでは変えようがない制度問題に終わってしまうのではなく、医療を受ける側、提供する側、両方が崩壊寸前の医療を守るために知るべきこと、心がけるべきことは何なのかを考えたい」という趣旨をお聞きした。 「今の医療、こんなんで委員会」のこのスタンスは、3年たった今でも変わらず、月に一度の定例委員会に加えて、さらに誰でも参加できるシンポジウムや公開委員会を、「妊婦のエチケット、医者のマナー」、「今、介護の現場では」、「看取りの現場〜本音と建前〜」、「医者の本音 患者の本音〜あなたにとって良医とは〜」、「生きざまと死にざま〜リビングウィルのすすめ」をテーマに5度開いた。 公開委員会は、会を重ねるごとに参加者を増やし、100人定員に対して200人を超える応募あり、事務局はうれしい悲鳴をあげている。これは、市民もまた、医療者との対話の場を求めている証だと私は考えている。毎回、会場からの発言も熱心で、京都府市民の関心の高さをいつも感じることができる。 だが、こんなんで委員会や公開委員会は、一般市民である私たちにとって、医療がおかれている現状や、医療の不確実性や限界があることを知る機会だが、実際に起った個々のケースについて、それが不可避だったかどうかを判ずる場ではない。 自分や家族が医療を受けたあと、不幸な結果に至った時、そこに過誤があったのか、避けることのできなかったことなのかをしりたいのは当然のことだとおもう。 「訴えたいのか?!」と言われなくても、誰もが最初から訴訟を考えているわけではない。 費用や時間や労力をかけても、患者側には不利なことが多いし、結局知りたい事実が新たにわかったということは少ない。訴訟は相手のアラを探すだけで、真実を究明する場ではないからだ。 しかし、医療側にも患者側にも、消耗するだけで得るものが少ないのが現状だとしても、誰もが等しく持っている権利を制限したり、奪うことは不可能である。 訴訟を減らす為には、患者側にとっても医療ADRが普及し、利用しやすいものになっていくことが必要だ。 京都では医療ADRのようなものは以前から行われていて、1959年から保険医協会理事(会員医師)が患者側との交渉を当該医師に代行して実施し、1961年からは担当理事を選任して医事紛争処理部を発足させ、京都府医師会にも1962年に医事紛争処理室を設け、1965年に医事紛争検討委員会(医療安全対策委員会2003年)を発足させている。 【不信という病】 魏の将軍夏候玄は、道で遊んでいた、幼い楽広のひととなりの清らかさと怜悧さを愛して学問を勧めた。 楽広は、のちに見出されて官についたあとも、つつましやかで、でしゃばらず、人の話によく耳をかたむけるたちの、澄んだ瞳の持ち主であったらしい。江南省の役所に現れた化け物を狸と見破った話もある。 彼は、友人から、蛇の話を聞いた時、「私が客に蛇入りの酒などふるまうわけがない! 事実無根のいいがかりだ!」と跳ね返すことも、「弓に描かれた蛇の絵が映ったくらいで病気になるなんて、なんという腰ぬけだ」と嘲笑することもしなかった。むしろ、自分への遠慮から、その場で言い出せず、気持ちの悪い思いをさせてしまった友人に申し訳なく思っていたかもしれない。 杯に映った蛇は、絵が映りこんだだけで、蛇そのものではなかった。しかし、蛇の影は、たしかにあり、人を不安にさせるのには十分な事実なのだ。「影だけだったから、なにもないということ」と言われても、不安は払拭されない。 この友人も、杯中の蛇が、酒に映った絵だったと指摘された時、「恥をかかされた」「蛇そのものじゃなくても、蛇の絵がうつることが気持ちわるいのだ」と開き直って楽広に怒りをぶつけるわけでなく、自分の勘違いだったと納得して心を鎮めることができる人物であったからこそ、自らの「病」を治すことができたのである。 私のように狭量で臆病な人間ならば、楽広の招かれても、怖い蛇のいる館を再び訪ねることもなかったかもしれない。 楽広の人柄をよく知っていたことも大きいが、この人の率直さや素直さも見習いたい。 そもそも、なぜ、人は蛇におびえるのか。 不老不死のイメージを持たれている蛇は、絶対的な知識の象徴であり、二匹の蛇が巻き付いたカドゥケウスの杖は、ギリシャ神話の医学を司る神アスクレピウスの杖として、世界保健機構(WHO)の紋章としても知られている。 現代に生きる私たちにとっての蛇影は、医療、医学に対する絶対的な知識と未知なるものへの怯えと畏怖なのかもしれない。 不信の病は、医療者と患者間の医療不信にとどまらないが、不信の正体といえる原因を正しく検証して突き止めるだけではなく、楽広はどうしたか、彼の友人はどうであったかの両方を常に考えて行動することが、どんな場合にも重要ではないだろうか。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2011年3月2日、GTx社は、アンドロゲン枯渇治療を受けている前立腺癌男性の骨折予防薬候補 もし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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エルデカルシトール ―新薬― 北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部
2011年1月21日、骨粗鬆症治療薬のエルデカルシトール(商品名エディロールカプセル0.5 µg、同カプセル0.75 µg)が製造承認を取得した。用法・用量は、「1日1回0.75 µg経口投与する。また、症状により適宜1日1回0.5 µgに減量」となっている。 骨粗鬆症は、「骨強度の低下を特徴として、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」と定義されており、日本国内では約1200万人が罹患していると推定されている。 治療では、ビスホスホネート製剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、ビタミンD3誘導体などが使用されている。このうち、骨折予防効果のエビデンスが十分に集積されているビスホスホネート製剤とSERMは、2006年に発行された『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』 (Minds)で総合評価がグレードA(推奨の強さ:行うよう強く勧められる)なのに対し、アルファカルシドール(商品名ワンアルファ、アルファロール他)をはじめとするビタミンD3誘導体は、グレードB(推奨の強さ:行うよう勧められる)と位置付けられている。 今回、承認されたエルデカルシトールは活性型ビタミンD3誘導体であり、既存の活性型ビタミンD3製剤に比べて骨に対する作用を高めた薬剤とされる。具体的には、アルファカルシドールを対照とした第3相臨床試験(無作為二重盲検並行群間比較試験)で、エルデカルシトール投与群がアルファカルシドール投与群に比べて、3年間の新規錐体骨折の発生頻度が統計学的に有意に低かったことが報告されている。さらに、重症の被験者では骨折抑制効果がより顕著であり、一般には骨折抑制効果が現れにくい前腕骨でも骨折発現率が有意に低いことが確認されている。また、安全性についても対照薬であるアルファカルシドールと同等であり、新たな副作用は確認されていない。 今回承認されたエルデカルシトールは、このように骨折予防効果が既存の活性型ビタミンD3誘導体に比べて高いというエビデンスが得られていることから、今後は『ガイドライン』でも評価が高まるものと推測される。 ただし、使用に際しては、承認時までの臨床試験で38.5%に副作用が認められていることに十分注意する必要がある。主なものは、尿中カルシウム増加(20.3%)、血中カルシウム増加(15.0%)、血中尿酸増加(高尿酸血症を含む)(1.9%)、高カルシウム血症(1.5%)などであり、重大な副作用としては、高カルシウム血症、急性腎不全、尿路結石が報告されている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
支払基金が4月から「突合点検」を実施 〜医科レセプトと調剤レセプトの整合性をチェック〜社会保険診療報酬支払基金は2月28日の記者会見で、電子レセプトを対象に実施する「突合点検」の概要を公表した。突合点検とは、処方箋を発行した病院または診療所での医科・歯科レセプトと、その処方箋に基づいて調剤した薬局での調剤レセプトとを、患者単位で照合する審査のこと。医科と調剤との突合点検は今年4月から、歯科と調剤との突合点検は今年7月から実施する。突合点検の対象となるのは、医科・歯科レセプトと調剤レセプトが共に電子レセプトであって、診療月と調剤月が同じで同一月に支払基金に請求されたもの。現行の調剤審査における「1500点以上の調剤レセプト」という制限は設けない。 電子レセプトの普及率(2010年12月請求分)は、医科92.7%、歯科18.9%、調剤99.9%に達している。電子レセプトであれば、コンピューターを使って、医科・歯科レセプトと調剤レセプトとをコンピューターを用いて患者ごとに“紐付け”することが可能だ。 突合点検の具体的なチェック項目は、(1)適応症(調剤レセプトに記録されている医薬品に対する適応症病名が、医科・歯科レセプトに記録されているか)、(2)投与量(調剤レセプトに記録されている医薬品の投与量が、医科・歯科レセプトに記録されている傷病名に対する投与量として妥当か)、(3)投与日数(調剤レセプトに記録されている医薬品の投与日数が制限を超えていないか)、(4)傷病名と医薬品の禁忌(調剤レセプトに記録されている医薬費の禁忌病名が、医科・歯科レセプトに記録されていないか)、(5)医薬品と医薬品の併用禁忌(調剤レセプトに記録されている医薬品の中に、併用禁忌、併用注意に該当するものはないか)、(6)処方箋料(医科・歯科のレセプトでは7種類未満の内服薬の投与を行った場合の処方箋料が算定されているのに、調剤レセプトで7種類以上の内服薬が記録されていないか)――の6項目。ちなみに、7種類以上の内服薬の処方箋料は400円であるのに対し、7種類未満では680円と高額だ。 点検後の審査で、調剤が不適当な場合は、薬局への支払額から差し引かれる。一方、処方箋が不適当な場合は、医療機関への支払額から差し引かれる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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中医協は2日の総会で、第一三共のアルツハイマー病治療薬「メマリー」やヤンセンファーマの「レミニール」など13成分31品目の薬価収載を了承した。うち7成分がピーク時予想販売金額100億円以上の大型品。いずれも11日付で収載される。 アルツハイマー病治療薬のメマリーとレミニールは、先行品「アリセプト」を最類似薬とした類似薬効比較方式Iで算定された。アリセプト錠5 mgと、メマリー錠20 mg、レミニール錠8 mgの1日薬価は427.50円で同額と算定されたが、レミニール錠8 mgは1日薬価合わせの過程で1錠の銭単位が四捨五入で繰り上がり、1日薬価が他剤より10銭高くなった。メマリーのピーク時予想販売額は発売後10年度目に471億円、レミニールは発売9年度目に328億円。 骨粗鬆症治療に用いる中外製薬のビタミンAおよびD剤「エディロール」には有用性加算IIが付き、算定薬価が10%上乗せされた。国内臨床第3相試験で同系統既存薬に対する非外傷性新規椎体骨折予防効果の優越性が示されたため。中外製薬は薬価算定組織で15%の加算を求めて不服意見を提出したが認められなかった。ピーク時予想販売額は発売後10年度目で357億円。 日本ベーリンガーインゲルハイムの血液凝固阻止剤「プラザキサ」は原価計算方式で算定され、薬価算定に用いる営業利益率の20%加算が認められた。プラザキサが直接トロンビン阻害作用を持つ初めての経口投与薬で、血液凝固能のモニタリングが不要になるなど、既存薬「ワルファリン」に対する一定の有用性が認められた。ピーク時予想販売額は発売後10年度目に340億円。 帝人ファーマの痛風治療薬「フェブリク」も原価計算方式で算定された。類似効能・薬理作用・投与経路の既存薬には「アロプリノール」があるが、同剤は薬価収載後10年以上が経過し、後発品も薬価収載されているため、総合的な判断で新薬算定の最類似薬から外された。中等度までの腎機能低下患者でも用量調節せずに投与できる点で「一定程度の革新性」が期待されたため、同剤にも営業利益率の10%加算が認められた。ピーク時予想販売額は発売後10年度目に198億円。 大日本住友製薬の糖尿病治療薬「シュアポスト」も有用性加算IIが認められ、加算率が5%上乗せされた。「アクトス」と「グリメピリド」の配合剤である武田薬品工業の糖尿病治療薬「ソニアス」は、内用配合剤の算定ルールにより、「同配合錠LD」が「アクトス錠15」と同額の84.60円、「同配合錠HD」が「アクトス錠30」と同額の158.00円と算定された。
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年齢依存的、用量依存的に股関節骨折予防効果が減弱 大西 淳子=医学ジャーナリスト
プロトンポンプ阻害薬(PPI)は高齢の患者に広く投与されており、経口ビスホスホネート薬使用者も例外ではない。デンマークCopenhagen大学病院のBo Abrahamsen氏らは、国家レベルの医療記録を利用したコホート研究で、PPIの併用が用量依存的にアレンドロネートの効果を損なうことを明らかにした。H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)にはそうした影響は見られなかったため、上部消化管症状を訴える患者にはこちらを選択すべきと考えられた。論文は、Arch Intern Med誌電子版に2011年2月14日に掲載された。 PPIは、カルシウム、ビタミンB12やビスホスホネートの吸収に影響を及ぼす可能性がある。PPI自体が長期使用により骨粗鬆症性骨折リスクを上昇させるとの報告もある。著者らは、PPIとビスホスホネート製剤を併用する高齢者が少なくないことから、PPI併用の股関節骨折への影響を調べることにした。 デンマークの国家的な医療記録を利用したこの集団ベースのコホート研究は、35歳以上で、1996年1月1日から2005年12月31日までにアレンドロネートの使用を開始した人々のうち、それまでに骨粗鬆症治療薬の処方歴がない38,088人(男性6431人、女性31,657人、平均年齢70.4歳)を平均3.5年追跡した。 薬局の調剤記録に基づいて、個々の患者のアレンドロネート処方開始から36ヶ月の間のPPI処方の有無、1日用量などを明らかにした。 主要アウトカム評価指標は股関節骨折(大腿骨頸部骨折または転子部骨折)、2次評価指標は、脊椎、前腕、上腕の骨折とした。 PPIの併用を経験していた患者は10,177人、PPI併用なしは27,911人だった。アレンドロネートとの併用されることが多かったPPIはエソメプラゾールとオメプラゾールだった。 股関節骨折は2071人、脊椎、前腕、上腕の骨折は1110人に発生していた。 股関節骨折のリスクは、PPI使用により有意に上昇していた。アレンドロネートの処方箋がすべて調剤されていた、コンプライアンスが非常によい患者の集団を想定し、Cox比例ハザードモデルを用いてPPI併用がなかった人々の骨折リスクを推定すると、ハザード比は0.61(95%信頼区間0.52-0.71、P<0.001)となった。一方、PPI併用者では骨折リスクの低下は有意にならなかった(ハザード比0.81、0.64-1.01、P=0.06)。 患者を年齢に基づいて層別化したところ、PPI併用による股関節骨折予防効果の縮小は70歳以上の集団にのみ認められた。PPI併用者の骨折のハザード比は、70歳未満では0.42(0.26-0.69)、70歳以上は0.96(0.74-1.24)。 股関節骨折リスク低減割合の縮小はPPIの累積用量に依存していた。PPIの累積用量は、WHOのATC/DDD(1日規定用量)システムを用いて推定した。累積用量が1〜359 DDDsの場合には、コンプライアンスが非常に良好な患者におけるアレンドロネートの効果に有意な影響は見られなかった(ハザード比0.63、0.55-0.72)。しかし、360〜719 DDDsのPPIを投与された患者では、ハザード比は1.00(0.70-1.45)でリスク低下を示さず、さらに720 DDDs以上のPPIを投与された患者ではハザード比は1.24(0.71-2.18)とリスク上昇傾向を示した。 脊椎、前腕、上腕の骨折リスクとPPI使用の間に有意な関係は見られなかった。また、H2ブロッカーの併用は、アレンドロネートの効果に影響を及ぼしていなかった。 高齢者では、PPIの併用は、年齢依存的、用量依存的にアレンドロネートの股関節骨折予防効果を減弱させていた。観察研究の結果ではあるが、アレンドロネートを使用している患者が上部消化管症状を訴えた場合に、PPIの処方は推奨できないこと、代わりにH2ブロッカーを用いればアレンドロネートの効果は損なわれないことが示された。 原題は「Proton Pump Inhibitor Use and the Antifracture Efficacy of Alendronate」、概要は、Arch Intern Med誌のWebサイトで閲覧できる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
通常は狭心症による胸痛の緩和に用いられるニトログリセリン軟膏が、骨密度を増加させ、骨喪失(bone loss)を予防することが新しい研究で示された。人口の高齢化に伴い、女性の骨粗鬆症患者数も増えているが、ニトログリセリン軟膏は新薬よりも優れ、より安価である可能性もあると研究グループは述べている。研究を率いたカナダ、トロント大学女性学研究所助教授のSophie A. Jamal博士は「この治療法が実際に骨折の減少につながるかどうかを判断するには、さらに大規模な研究が必要である」と述べている。ニトログリセリン軟膏は、骨増殖を促進するとされる一酸化窒素(NO)を産生することによって効果を発揮すると考えられる。この報告は米国医師会誌「JAMA」2月23日号に掲載された。 今回の研究では、閉経後女性243人を対象に、ニトログリセリン軟膏を毎晩塗布する群とプラセボ群とに無作為に割り付けた。軟膏は、上腕に幅1インチ(約2.5センチ)の幅で塗られた。脊椎、大腿および股関節の骨密度を測定することによって治療の有効性を評価。2年間の試験の結果、プラセボ群に比べ、ニトログリセリン軟膏投与群では脊椎、股関節、大腿骨頂の骨密度がそれぞれ6.7%、6.2%、7%高いことが判明。ニトログリセリン軟膏の副作用として最もよくみられたのは頭痛で、軟膏投与群では35%が頭痛を訴えたのに対し、プラセボ群では5.4%であった。 同誌で付随論説を執筆した米メイヨー・クリニック(ミネソタ州ロチェスター)教授のSundeep Khosla博士は、骨粗鬆症薬のほとんどは骨喪失を防止するものだが、ニトログリセリンには新しい骨の形成を促進する効果があると述べている。ニトログリセリン軟膏は極めて安価であり、今回の研究で使用した用量で2,000回分に相当する30 gの価格は約30ドル(約2,460円)。 同誌に掲載された別の報告では、骨喪失予防にアレンドロン酸ナトリウム(商品名:フォサマック)などのビスホスフォネート製剤を使用する高齢女性に、稀なタイプの大腿骨骨折のリスクが示された。同薬を5年以上服用している女性は特にリスクが高いようだという。研究著者であるカナダ、セントマイケルズ病院St. Michael's Hospital(トロント)のLaura Y. Park-Wyllie氏らは、「ビスホスフォネート製剤の長期的な使用を検討する際には十分なリスク評価が必要である」とする一方、「今回の研究では、骨粗鬆症による典型的なタイプの骨折に対する同製剤の効果も裏付けられた」と述べている。(2010年2月22日、ID=650172) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
慢性腰痛の治療のために脊椎固定術を受けた患者は、非外科的治療を受けた患者に比べて永久(永続)的な身体障害に至る比率の高いことが、新しい研究で明らかにされた。研究では、米オハイオ州で1999〜2001年に職務中の損傷により慢性腰痛となった労災認定患者の中から、脊椎固定術を受けた患者725人、運動や理学療法などの保存療法を受けた患者725人を無作為に選出。2006年の研究終了時、治療成績(アウトカム)のほとんどの項目で外科手術群の方が劣っており、2年後に職場(仕事)復帰していたのは手術群では4分の1、非手術群では3分の2だった。永久的な障害に至った患者は手術群では11%、非手術群では2%であった。 オピオイド系鎮痛薬の使用を継続していたのは手術群で約85%、非手術群で49%であり、手術群では1日のオピオイド薬使用量が41%高かった。また、手術群の36%に髄膜炎、腎不全、死亡などの合併症がみられたほか、再手術率は27%であり、3人は4回の再手術を受けていた。仕事を休んだ総日数も手術群の方が多かった(1,140日対316日)。 筆頭著者の米シンシナティ(オハイオ州)の職業医学医であるTrang H. Nguyen氏(研究当時はシンシナティ大学医学部在籍)のTrang H. Nguyen氏は、「脊椎固定術を実施する前に慎重な評価を行う必要がある」と述べている。脊椎固定術は、隣接する脊椎骨を1つに固定することによって背部の変性症状を治療するもので、1990年以降220%増加しているという。「今回の知見は、これまでの研究と一致するものであり、新しいものではない」とNguyen氏は付け加えている。 同氏は「今回の研究対象患者の多くは椎間板変性疾患、椎間板ヘルニアまたは神経根疾患であったが、脊椎が不安定、重度の脊椎骨折、癌または極めて重度の椎間板ヘルニアなどの症状を有する患者では外科手術が有効である場合もある」としている。研究は、医学誌「Spine(脊椎)」2月15日号に掲載された。 今回の研究について、ある専門家は手術群と非手術群との比較が同一条件で適正に行われたのかどうかについて疑問を呈している。一方、別の専門家は、手術群の治療成績が不良となる因子があったとは考えられないとして、「慢性腰痛には柔軟性や強度を増加させる理学療法を中心とした治療が最善である」と述べている。(HealthDay News 2月23日, ID=650089) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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骨の骨芽細胞(造骨細胞)由来ホルモン・オステオカルシンは精巣ライディッヒ細胞でのテストステロン生成を促して生殖細胞生存を促進することを示した研究成果が発表されました。 オステオカルシンが欠如するとテストステロンレベルが低下して精子が減少することがマウス実験で確認されています。 卵巣でのエストロゲン合成に対するオステオカルシンの作用は認められませんでした。 骨が生殖の内分泌調節機能を担っていることが今回の研究で初めて示されたと著者は言っています。 ‥> 参考文献 ・ Endocrine Regulation of Male Fertility by the Skeleton. Cell, 17 February 2011 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヤマハ、「スピーチプライバシーシステム」を4月に発売 ―患者との会話が周囲に漏れるのを防ぐ―内海真希=日経メディカル
人の声を基に合成した新開発の「情報マスキング音」をスピーカーから流すことで、当事者同士の会話を妨げずに、第三者に会話の内容を聞こえにくくする。個人情報を含む会話が多く交わされる病院や診療所、薬局、金融機関などでの使用を見込んでいる。 個人情報を含む会話を第三者に聞かれないようにする「スピーチプライバシー」の概念は1950年代にアメリカで登場。以来、会話の内容を“かき消す”ために、空調音に似せたノイズを流したり、大音量のBGMを流すなど様々な方法が試されてきた。 ヤマハが今回開発した「情報マスキング音」は、人間の声から合成した撹乱音を用いており、ノイズを用いる方法に比べて低い音量で会話の内容をカモフラージュでき、当事者同士の会話を妨げにくいという。さらに、川のせせらぎや楽器の音などを組み合わせ、マスキング音による不快感の軽減を図った。 「スピーチプライバシーシステム VSP-1」は、音源とスピーカーが一体型になっており、コンセントをつなぐだけで使用できる。設置面積は10 × 10cm、高さは約21cm。導入時には、同社の専門スタッフが設置場所の広さや環境に合わせて、最適な置き場所や設定方法をアドバイスする。価格は税込みで105,000円。問い合わせ先はヤマハ スピーチプライバシーシステム製品・ご購入相談センター(TEL:03-5488-6844)まで。
聞かれたくない会話を独自の音で隠す ヤマハは、聞かれたくない会話を独自の"情報マスキング音"で聞こえにくくするスピーチプライバシーシステム「VSP-1」の販売を4月20日に開始すると発表した。調剤薬局や病院など、会話の内容が第三者に聞かれることが望ましくない施設に売り込む。 調剤薬局では、患者に薬を渡すカウンターが個室になっていないことが多く、薬剤師と患者との会話に含まれる個人情報(スピーチプライバシー)が、他の患者に聞こえてしまうおそれがある。スピーチプライバシーの保護には、擬似空調音と呼ばれるノイズが用いられることが多いが、ヤマハが開発した情報マスキング技術は人の音声から合成した撹乱音を用いており、ノイズによるマスキングに比べて低い音量でも話の内容が理解しにくくなる性能を持つ。VSP-1には、撹乱音を基本に、川のせせらぎの音やホテルのロビーの音など、8種類の環境音・演出音が搭載されており、自由に選択できる。 VSP-1は、小型(幅約10cm、奥行き約10cm、高さ約21cm)、軽量(1.2 kg)で、コンセントに差し込むだけでどこででも使える。調剤薬局では、各ブースの床に、待っている他の患者に向けて置くことを想定している(目安はカウンターの数+1台)。本体価格は1台105,000円(税込み)。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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提供:毎日新聞社 県立医大(福島市)から2病院を通して医師を“玉突き”で医療過疎地の診療所に派遣する「へき地医療支援システム」が注目を集めている。都市部の大学病院から直接診療所に派遣する仕組みが一般的だが、県立医大方式は医師の移動時間が短くて済み、診療にじっくり取り組める利点がある。11日に開かれる文部科学省の医学部定員に関する検討会で、菊地臣一学長が全国的にも先進的な「福島モデル」として概要を発表する。 システムは2004年度に開始。(1)県立医大の助手15人を県立会津総合病院に週1回派遣(2)会津総合は助手受け入れで診療時間が空く医師を県立宮下と県立南会津の両病院に派遣(3)同じく余裕ができた宮下から柳津町と金山町の国保診療所に、南会津から只見町国保朝日診療所に医師を派遣する。 これにより、柳津町で毎週月曜▽金山町で毎週火〜金曜▽只見町で隔週木曜--に内科医と整形外科医の応援が受けられるようになった。 玉突きの元となる助手は、臨床研修が終わったばかりで、県立医大で研究しながら診療に当たる。県が1人当たり年間800万〜1000万円の人件費を負担する。安くはないが、立場が不安定になりがちな臨床研修終了直後の助手を好待遇で迎えることで医師確保ができる。 県立医大は助手枠を90人に増やし、別事業では地域の拠点病院に定期的に派遣するなど、地域医療再生に取り組んでいる。【種市房子】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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メトトレキサートの用量増量を受け 先月(2月)23日に,関節リウマチ(RA)治療におけるメトトレキサート(MTX)の成人用量上限として16 mg/週が承認され,適応もRAとなった(関連記事)。これまでの上限用量であった8 mg/週は,世界の半分以下であった。今年(2011年)年頭に,「日本の常識が世界の非常識となっては困る」とし,グローバルスタンダードに合致した学会を掲げた日本リウマチ学会にとっては,MTX用量増量の要望書を厚生労働省に申請した2002年から約10年の歳月を経て実現した承認である。同学会理事長の 宮坂信之氏(東京医科歯科大学大学院膠原病・リウマチ内科学教授)は,今回の承認を受けて「ようやくグローバルスタンダードに到達した。診療ガイドライン改訂版を今月中に刊行し,MTXの適正使用を推進していく」と語った。 低用量では患者の不利益に
わが国におけるMTXの効能・効果と用法・用量の一部変更が承認されたことについて,宮坂氏は「承認までの道のりは長かった。ほっとしたのが正直な気持ち」と話す。その背景には,従来のMTXの効能・効果と用法・用量が臨床の現状に合わないという過去があったからだ。わが国でRA治療に対するMTXが承認されたのは1999年。しかし,すべてのRA患者に投与できるわけはなく,「過去の治療において,非ステロイド抗炎症薬(NSAID)および他の抗リウマチ薬(DMARD)により十分な効果の得られない場合」に限られた。また,有効量と中毒量の差が狭いMTXの副作用発現の懸念から,用量は欧米での上限20 mg/週の半分以下の8 mg/週となった。 一方,89年からMTXを使用している欧米では,同薬をRA治療のアンカードラッグ(中心的薬剤)に位置付けている。さらにRA診療は,発症から関節破壊進行に至るまでの期間内にMTXおよび必要に応じて生物学的製剤を使用し,寛解導入を目指す時代に入った。これにより,欧米では約40%というRAの寛解率が報告されている。 同氏ら大学病院専門医も適応外使用として欧米並みのMTX投与量で治療を行い,同様の寛解率を得ている。しかし,適応外使用が難しい診療所で従来の用法・用量で治療すると寛解率は大幅に落ちるほか,関節破壊が進行して人工関節置換術に移行するケースも珍しくない。 「MTXは用量依存的に効果が発現する薬剤であり,至適用量は個々の患者で異なる。上限用量8 mg/週のままでは,効果発現が十分に見られずに不利益を被る患者数が増大するばかりだった」(同氏)。 そこで,同学会は厚労省に対して用量増量の要望書を2002年に申請。その後,「メトトレキサート(MTX)の週8 mgを超えた使用の有効性と安全性に関する研究:日本の3つのRA患者のコホート(IORRA,REAL,NinJa)研究」を同省に提出し,承認を強く働きかけてきた。 「薬剤は諸刃の剣」社会の理解必要 一部変更承認後のMTXの適正使用の推進について,宮坂氏は「日本リウマチ学会としての責任は重い」と言う。 MTXは短時間作用型の薬剤であるため,副作用の発現期も短いが,発現の高リスクとなる高齢者,肝・腎機能低下例への慎重投与や,薬剤性肺障害への注意が必要だ。 同学会では,昨年策定した「関節リウマチ治療におけるメトトレキサート(MTX)診療ガイドライン」〔MTX診療ガイドライン策定小委員会(鈴木康夫委員長・東海大学内科学系教授)〕を,新しい効能・効果,用法・用量に基づいて改訂し,今月中に刊行する予定である。今後は,同ガイドラインに準拠したMTXの適正使用を推進すると同時に,製造販売先のファイザーが実施する市販後の特別調査にも協力していく。 また,「副作用即薬害」として過剰に報道されてしまうわが国の現状を同氏は指摘し,薬剤は効果と副作用を有する「諸刃の剣」であり,学会として治療に対する正しい理解を社会に呼びかけていきたいとした。 現在,わが国でリウマチ専門医制度を設けているのは,同学会と日本整形外科学会の2学会。日本リウマチ財団では条件を設けた登録医制度を導入している。RA患者が適切な治療を受けられるようにするには,「リウマチ専門医制度を統一することも大事だ」と指摘するほか,同氏はかかりつけ医と専門医との間の病診連携の重要性を挙げた。その際,診療面で双方に不利益が生じないwin-winの関係を築くことがポイントになるという。 MTXについて,グローバルスタンダードの治療が行えるようになった今日,RA治療のより良い診療を目指し,同学会は環境整備を行っていく構えだ。 (田上 玲子) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2011年3月3日、自己免疫疾患の経口治療薬を開発しているLycera Corporationは、炎症性サイトカインIL-17を作るヘルパーT細胞に作用する低分子薬に関するMerck(メルク)社との研究提携合意を発表しました。 IL-17は乾癬・関節リウマチ・多発性硬化症・炎症性腸疾患(IBD)・喘息を含む免疫疾患の発病において重要な役割を担っています。 この合意の下で両社は協力してレチノイン酸関連オーファン受容体RORγtを標的とする薬剤候補を探索します。 Merck社が臨床開発を担当するとともに販売権利も有します。 この研究提携によりLycera社は一時金1200万ドルを得ます。また、最大2億9500万ドルの達成報奨金を得うる権利を手にします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第一三共は1日、米国の創薬ベンチャー、プレキシコン(カリフォルニア州)を8億500万ドルで買収すると発表した。プレキシコンは皮膚がん治療薬を年内にも欧米で承認申請する計画で、同薬の上市時には追加で最大1億3000万ドルを支払う予定。今回の買収で第一三共は重点とするがん領域を強化するとともに、海外で欧州、インドに続く探索研究拠点を確保し、グローバルな創薬研究体制を一段と充実させる。 プレキシコンは独自のリード化合物創製技術を基盤に低分子医薬品の研究開発を手掛ける。設立は2001年で、従業員は45人。皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬「PLX4032」で第3相臨床試験を実施しているほか、転移性乳がん治療薬「PLX3397」、関節リウマチ薬「PLX5622」が第1相試験中だ。 PLX4032はスイスのロシュと共同開発しており、第一三共は今回の買収で米国での共同販促権利を獲得。承認取得後は、米子会社の第一三共インク(本社・ニュージャージー州)がロシュ・グループの米ジェネンテックと販促活動を行う予定。 第一三共は2008年にドイツのU3ファーマ、インドのランバクシー・ラボラトリーズを相次ぎ買収したのにともない、同社として初の海外研究拠点も確保した。プレキシコンの買収で米国にも研究機能を持て、日米欧印それぞれの特徴を生かしたグローバルな研究活動を推進し、ファーストインクラスの創薬につなげる。 第一三共のがん領域の臨床開発品は現在6品目。このうち第3相試験まで進んでいるのは米アーキュールから導入したc-Met阻害剤「ARQ197」だけだが、今回の買収で申請が近いPLX4032が加わる。プレキシコンによると、4032の投与判定に使うコンパニオン診断薬も開発されており、個別化医療への貢献も期待できる。 © 化学工業日報社 2011年 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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エーザイは、頸部の筋肉がこわばる痙性斜頸の治療薬「ナーブロック筋注2500単位」の発売を見合わせると2月28日発表した。薬剤を注射器に詰める作業を受けもつ製薬会社の工場が品質管理上の改善措置を実施しており、安定供給体制が確保できないため。発売前に行う薬価収載の手続きも見合わせる。 ナーブロックはB型ボツリヌス毒素製剤で、今年1月に厚生労働省が承認し、一般的な薬価収載のスキームにあてはめれば今年春の発売が見込める状況だった。同社では発売に向けて最終製品の初回出荷分を確保しているものの、それ以降の製品を生産できていないという。 同薬の権利元は米ソルティスで、同社の製造委託先の工場で改善措置の問題が起きている。この工場の供給再開のめどは立っておらず、エーザイでは3社で対応を協議するとしている。 © 化学工業日報社 2011年 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(神戸市)は、大手製薬企業への早期導出に向け、組織体制を増強する。導出交渉、薬理研究、前臨床試験の各機能を強化するため、来年までに数人の専門スタッフを採用する計画。同社は現在、がんやリウマチを対象疾患とする5つの研究パイプラインを保有しているが、創薬の質とスピードを高めることで、今期(2011年12月期)中にも初の導出を達成したい考えだ。 同社の事業活動は創薬支援事業と創薬事業が二本柱。創薬支援事業では世界最大規模のキナーゼコレクションを活用して、国内外の製薬企業向けにキナーゼタンパク質の供給、アッセイキットの販売、構造解析受託などのサービスを展開している。 創薬事業でも標的はキナーゼ。がん、リウマチ、神経変性疾患など、アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域のキナーゼ阻害薬開発を目指しているのが特徴だ。リード最適化段階を中心に、がん2本、神経変性疾患1本、リウマチ1本、免疫炎症疾患1本のパイプラインが進行中で、前臨床試験前後に導出するビジネスモデルを描く。 導出に向けては、製薬企業と好条件で契約できるよう、ライセンスビジネスに精通するスタッフを昨年末に招へい。研究面では、これまで手薄だった細胞の調査・分析、動物試験部門を強化するため、今年中に2人の専門スタッフを採用するほか、来年には前臨床試験の進行を管理するスタッフも採用する。 具体的な導出交渉はすでに進んでおり、「大手製薬企業2社とかなり踏み込んだ話をしている」(吉野公一郎社長)段階。早ければ6月、遅くても9月頃までには何らかの結論が出る見通しという。 どの研究パイプラインの交渉を行っているかは明らかにしていないが、同社によると、現在最も研究が進んでいるのは、大腸がん治療薬を目指す、TNIKキナーゼをターゲットとしたプロジェクト。2008年から国立がん研究センターと共同研究契約を結び、昨年は医薬基盤研究所の「保健医療分野における基礎研究推進事業」にも採択されている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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より低音量でマスキング可能なスピーチプライバシーシステム「VSP-1」
2005年に個人情報保護法が施行されたわが国だが,会話による侵害・情報漏えいに対する考え方である「スピーチプライバシー」の概念や意識は,欧米諸国などに比べて大きく遅れている。一方で,会話で重要な個人情報をやりとりする医療機関などでは,医療従事者,患者の双方からスピーチプライバシー対策を求める声が高まっているようだ。ヤマハは昨日(3月3日),東京都で開かれた記者会見で,診察室や薬局などでの会話を音で包み隠すスピーチプライバシーシステム「VSP-1」を発表した。同社によると,欧米で主流となっている従来のノイズマスキング音に比べ,より低音量でマスキングが可能という。医療機関にスピーチプライバシー求める声が8割超 スピーチプライバシーとは「執務空間での会話による騒音」と「会話から情報が漏れてしまうこと」,つまり会話による「侵害」と「漏えい」の2つの側面を持つ。1950年代に米国で生まれた概念で,同国では現在,Health Insurance Portability and Accountability Act(HIPAA:医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)などの法律や規格でスピーチプライバシーの保護が規定されている。 基本的な考え方として,吸音材の使用によるAbsorb,壁やパーティション設置によるBlock,サウンドマスキング技術によるCover-upのABCルールがあり,米国やカナダではこの3つを組み合わせて総合的なスピーチプライバシー対策が取られている。また,これらの地域では一般的に,「C」のサウンドマスキング技術は会話よりも大きな音を出すことで声を聞こえなくするノイズマスキング(エネルギーマスキング;疑似空調音など)が採用されているようだ。 わが国ではこの概念が一般的でなかったが,個人情報保護法が施行された近年は,特に医療機関などでスピーチプライバシーに対する利用者の意識が高まっている。医療機関利用者400人を対象に行ったヤマハの調査によると,「医療機関にスピーチプライバシーを守ってほしい」と考えている人は82.5%に上り,スピーチプライバシー対策を行っている病院や薬局について「より信頼し,より利用する」と答えた人が過半数を占めたという。 関東労災病院特任副院長の清谷哲朗氏も,同社のインタビューに対して「医師と患者の会話は深刻なものも含まれているため,診察室の外に聞こえることを気にする患者は以前からかなり多くいた。また診察室の外で待っている患者にとっても,深刻な病状が漏れ聞こえてくるというのはつらいことだろう」とコメントしている。
雑踏の中にいるかのように会話が溶け込む同社の「VSP-1」が画期的なところは,ノイズマスキング音でもBGMでもなく,人の声から合成されたマスキング音(ヤマハマスキング音)を採用している点だ。開発に携わった東京工業大学大学院総合理工学研究科連携教授の清水寧氏によると,日本人は元来,疑似空調音をうるさく感じる傾向にあり,日本のビルやオフィスの構造からもノイズマスキング音は不向きだという。 ヤマハマスキング音は,人の声から合成したかく乱音の中に,雑踏にいるかのように会話が溶け込み,ノイズマスキング音などに比べて小音量で高いマスキング効果を発揮。これに加え,川のせせらぎ,鳥の声などの自然音で制作した環境音,楽器などの演出音を組み合わせることで,心地よさにも配慮している(音色は8種類から選択可、動画)。
関東労災病院を含む4病院や薬局チェーンなどで試験導入されたが,4薬局で行われたテストの結果,表のような改善が示されたという。また清谷氏も,導入後の感想として「中待合室の患者は,診察室内で何か話していることは分かるが,その内容までは聞こえない。使っている側の医師は,マスキング音によって患者との会話が困難になるなどの影響を受けることはほとんどないようだ」と述べている。記者が実際にカウンター越しで模擬の薬剤説明を受けたところ,マスキング音が聞こえるのは耳の後ろで,前面の声はきちんと聞き取れた。さらに,従来のサウンドマスキングや,ドアなどの物理的な遮へいでは複雑な工事が必要とされていたが,「VSP-1」は電源さえあればどこでも設置できる点も特長だ。設置台数の目安は,例えば診察室が1部屋の場合は2台,2部屋並んでいる場合は3台,3部屋並んでいるの場合は4台というように,診察室の数+1台が推奨されるという。ただし,現場の環境や状況によって最適な設置台数,置き場所,設定などが異なるとしている。 サイズは104(W)×214(H)×104(D)mm,価格は1台105,000円(税込み)で,発売は4月20日から。量販店などでの販売は予定しておらず,同社もしくは販売代理店で個別に販売をしていくという。問い合わせ先は同社スピーチプライバシーシステム製品・ご購入相談センター(電話03-5488-6844)。また,東京・渋谷にあるショールームでは,「VSP-1」が体験できるスペースを近日オープンする予定だ。詳細は同社公式サイトを参照。 (小島 領平) 《MTpro》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
OR (修正日時 > #2011/02/27# AND 修正日時 <= #2011/03/06#)) AND KeyWords LIKE '*整形外科*' ORDER BY Date, ID 医学ニュース ver 2.5.18 2011/03/08 9:52:07
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