新潟県臨床整形外科医会	Niigata Clinical Orthopaedic Association

サイトマップ

Home > Q&A > Q4.交通事故にあってケガをしたら

Q.4 交通事故にあってケガをしたら

質問

交通事故でケガをしたら、治療費はどうなるんでしょうか?

回答

交通事故にあったら

まず、必ず最寄りの交番や警察に連絡しましょう。(道路交通法で義務づけられています)。例えどこも痛くなくとも後から痛くなることがありますから、相手(加害者)の名前、連絡先、車のナンバーを聞いておくとよいでしょう。

交通事故の治療費は基本的には相手(加害者)が加入している二つの自動車保険で支払われます

1.自賠責保険とは
日本ではバイクも含むすべての車両(例外あり)に自賠責保険(以下自賠という)がついています。この保険がない車両は運転できないので強制保険とも呼ばれています。
この保険は加害者に弁済能力がなくとも限度額(ケガ120万、後遺障害4000万、死亡3000万)までは補償するという被害者救済のため、加害者の立場にたってつくられた保険です。
2.任意保険とは
任意保険(以下任意という)は文字通り加入するしないは任意ですが、もし相手に大ケガをさせ自賠の補償限度額を越えた場合、その不足分は財産を処分してでも賠償する民法上の義務があります。そこで安心のため、多くの人が自賠の上積み保険として加入しています。

過失相殺とは、そして、いわゆる加害者の治療費は?

交通事故では被害者側にも多少の過失が問われることがあります。ここでいう被害者とは過失が少なく賠償をうける方をいい、逆に過失がより大きく相手に損害賠償をする方を加害者いいます。

しかし過失とケガの大きさは必ずしも一致しません。過失の大きい加害者の方がケガが大きく、多額の治療費がかかることがあります。では過失の大きい、いわゆる加害者は、相手の自動車保険は使えないのでしょうか?答えはNO(ノー)です。

自賠も任意もよほど過失が大きくない限り使えます。但し過失相殺といって過失の割合によって支払い分が減額されますが、これは自分の方にも不注意の責任があるので仕方のないことです。ただ自賠は基本的な保険で、被害者またケガ人を救済するためにつくられた保険ですので、70%以上100%未満で20%の減額(過失相殺)があるだけで、70%未満の過失では限度額内は全額補償されます。

すなわち過失50%以上の加害者でも自賠の限度内であれば、十分な損害補償(治療費のほかの補償も含む)受けることになります。但し任意保険の方は過失相殺の査定は厳しく、自賠の限度を越えた分は過失割合そっくり減額されます。

自動車保険と健康保険の関係は?

よく交通事故に健康保険を使えるかどうか、ということが問題になります。

一般に、過失もそれ程でなく、よほどケガが重傷でなければ、自賠を使うと何かとメリットがあるかと思います(後述)。

もちろん、自分(被害者)の過失も少くない、相手(加害者)が任意に加入していない、などの理由で健康保険を使うこともできます。但し健康保険を使う時は、保険者に第三者行為届けをする必要があります。また普通に健保でかかる時と同じように、その都度窓口負担分(健保本人は3割負担)を現金払いするというわずらわしさがあります。(この支払分は後にまとめてご自分で自賠に請求することになります)。

自賠を使用するときは、一般的には相手の車が加入している任意保険会社の担当者が、代行サービスとして自賠分も含めて受診した病医院へ治療費を全額支払ってくれます。(これを一括払いと呼んでいます)。また治療費以外の損害金(休業補償、見舞金)の請求も代行してくれます。

更に医療機関によっては委任状を書くだけで治療費全額を保険会社に請求してくれますので、窓口での支払いは一切不要です。

また自動車保険は自己責任のある健保とは違い、自由診療ですので健保のように制限されない、より手厚い治療を受けられるというメリットもあります。

ご自分でどのようにしたらよいかわからな時は、どうぞお気軽に医療機関の窓口でご相談下さい。

【回答者:村井整形外科医院 村井 弦(新潟市)】

ページの先頭へ戻るHOME

Copyright © 2004-2007 Niigata Clinical Orthopaedic Association. All Rights Reserved Without Images.