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変形性膝関節症

変形性膝関節症は、関節軟骨が摩耗し関節が変形して痛みを生じる病気です。原因は老化、靭帯・半月板の損傷などがあります。その悪化要因として、加齢、性別(女性)、肥満、膝内反(O脚)が知られています。肥満を解消すると、進行が予防されます。

症状としては、歩行開始時や階段昇降時に、膝の内側に痛みが生じ、ひどいときには、安静時にも痛みがあります。

治療は、次のようなものがあります。保温、大腿四頭筋訓練、消炎鎮痛剤の飲み薬や外用剤(湿布、塗り薬)、関節内注射(ステロイド剤:関節の炎症を抑える目的、ヒアルロン酸:軟骨を保護する目的)、杖、サポーター、膝装具、足底板装具などがあります。

症状が強い場合や変形が高度な場合は、手術(高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術など)が行われます。

大腿四頭筋訓練は家庭でできる太腿の筋肉を鍛える体操です。ゆっくりと膝を伸ばし、数を10まで数えて、ゆっくり足を下ろしましょう。左右交互に20回ずつ、朝晩根気よく続けましょう。入浴後など痛みの軽いときには、無理のない範囲で膝を曲げる練習もしてください。

大腿四頭筋訓練

大腿四頭筋訓練

サプリメント(栄養補助食品)として、最近注目されているグルコサミンは糖の一種で、グルコースにアミノ基がついたアミノ糖で、甲殻類(カニ・エビ)の殻などに含まれています。

学会では、変形性膝関節症の痛みなどを軽減する効果が認められるという報告があります。グルコサミンの効果は、変形性膝関節症の痛みの軽減のほか、リウマチの関節痛の軽減(リウマチを治す作用ではなく、炎症を緩和する作用)、抗血小板凝集作用(血栓の発生を予防する効果)などが挙げられています。しかし成長期には、正常な軟骨代謝を抑制するとの報告もあり、小児は服用しないほうがよいでしょう。また、重篤で慢性的な骨関節炎の緩和に対しては、効果がないとされています。変形が強い方や、リウマチ、高血圧、高脂血症、糖尿病などの患者さんは、主治医に相談してください。効果がないのに長期にわたって、飲み続けるのは良くありません。

現時点では、「軽症の変形性膝関節症に効果が認められるという報告がある」のは事実ですが、積極的にお勧めできるものではありません。

【石井整形外科医院(柏崎市)石井 卓】

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