疲労骨折とは、例えて言えば針金などを何回も折り曲げていくうちにその針金が折れてしまうような骨折と言えるでしょう。
その昔は行軍骨折と言って、軍隊で長い距離を歩く訓練や実戦で長い行軍の後などに起こる事が多いので、そういう言い方をしたこともありました。
主に若い人に多い骨折ですが、骨粗鬆症を起こしている年長者にも起こることがあります。性別は同じ程度の活動をするならば女性に多くなります。
原因は主にスポーツ活動、特に長距離走や球技で多く起こります。起こる場所としては、やはり足や下腿などの下肢に多いのですが、肋骨に起こることもあります。
診断には、診察と単純レントゲン撮影でわかる場合もありますが、骨シンチグラフィーやMRIなどの精密検査が必用になる場合もあります。
治療としては、活動の休止・安静が中心になりますが、投薬、サポーターや装具、ギプス固定などで治る事も多いのですが、時として手術が必用なことがあります。
また、放置すると完全に骨折してしまったり、偽関節といって骨が関節のようになってしまうことがありますので、気をつけなければなりません。
<症例>

症例は11才の女の子で部活動でバスケットをしていたのですが、
右足の甲に痛みを覚え来院しました。
単純レントゲン撮影にて第2中足骨に骨膜反応を認め同部の
疲労骨折と診断できました。
運動の制限と理学療法、装具により約6週間で痛みが消失しました。